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寝台列車「北斗星」でゆく、海の幸食べ尽くし!函館・旭川

2002年4月1日(月)晴れ

寝台特急 北斗星

18時30分に上野駅に到着し、寝台列車「北斗星3号」に乗り込む。寝台列車に乗るのは今回が初めてだ。B寝台の2段目ベッドに横になると、列車は静かに走り出した。過ぎゆく車窓の景色を眺めていると、都会のネオンサインが徐々に遠のいてゆく。列車はガタンゴトンというリズムを刻んで走り続ける。東京から札幌という長距離旅程の始まりだ。途中、列車は数カ所の運転停車を経て青函トンネルへと向かう。この寝台列車「北斗星」は、「上野発の夜行列車」として大きな役割を果たしてきた列車であり、今後その運行本数が少なくなろうとも、その活躍は後世へと語り継がれるだろう。

2002年4月2日(火)晴れ

函館散策

夜明けとともに車窓を眺めると、すでに北海道であった。ほどなくして列車は函館に到着。慣れない寝台列車のせいか、前日からの体の疲れはまだ取れない。ふと函館駅のホームから機関車を見ると、車体に大きな「ドラえもん」の絵が描かれた車両が止まっている。これはJR北海道の「ドラえもん機関車」で、小さな子にも人気のようだ。

栄屋の「うに・いくら丼」を食べた後、トラピスチヌ修道院と御陵各公園を見学。

バスでロープウェイ駅まで移動。取りあえず教会へ足を運ぶ。ここにはいくつかの教会があるのだ。そして記念撮影に続いて「イギリス領事館」を見学することに。テレビのコマーシャルで使われたという八幡坂を横目に、「石川啄木一族の墓」へ。長い坂を上ったところに墓はあった。お墓に手を合わせ、そのまま「与謝野晶子の歌碑」まで直行。このあたりは海岸近くで眺めがいい。海からの潮風を受けながら、波打ち際まで降りた。

しばらく歩いて昼食に「印度カレー 小いけ」のポークカレーを食べた。これが意外と本格派、辛めであった。その後も路面電車やバスには乗らず、結局、函館の町をすべて徒歩で回ることになった。

宿泊は湯の川温泉の「花びしホテル」である。ついでに露天風呂にも入った。夕食は「毛蟹」であった。

函館山

夕食の後、函館山に登り、函館の夜景を眺めた。実際に見る夜景は大変美しいものである。

2002年4月3日(水)霧

大沼国定公園

霧の中、バスは大沼国定公園に向けて出発。大沼公園では沼の周りを1時間ほど散策した。

ドライブインとクマ牧場

昼食は長万部のドライブインにて「かにめし」を食べた。量で考えるとおかずは無くても良かったと思う。売店にあったキタキツネのぬいぐるみは買っておくべきであった。

続いて昭和新山へ。といっても実際は、熊牧場の見学であった。あいにくの天気であったが、皆がりんごを投げると、熊がそれをうまくキャッチしていた。要するに熊の動物園である。1999年に噴火した有珠山の被害を見た後、遊覧船で洞爺湖めぐりをした。

洞爺パークホテル

本日の宿泊は洞爺湖温泉「洞爺パークホテル」である。プールつきの大きなホテルだ。プールには入らなかったが、風呂は広々としていて気持ちがよかった。

2002年4月4日(木)霧

室蘭地球岬

洞爺湖温泉を出て、室蘭地球岬へ。天気があまりよくないので、景色はまったく見えない。展望台からの眺めは一面真っ白である。晴れていれば美しい眺めが一望できるはずであったのだが、残念である。

白老ポロトコタン

続いてアイヌ民族文化体験として「白老ポロトコタン」へ。アイヌ文化の歴史と、民謡を聞かせてもらった後、民族資料館を見学した。あまり知られていなかったアイヌ民族の文化を、少しは学べたと思う。

かに御殿

昼食はレストラン「かに御殿」にて「鮭のちゃんちゃん焼き」を食べた。これは豪快な料理というべきものであった。

北海道開拓村

そして札幌へ向かい、「北海道開拓記念館」と「北海道開拓の村」へ。記念館では時間が足りず、すべてをしっかりと見学することはできなかったが、アイヌ民族資料館同様、北海道についての知識を得ることができた。開拓の村は明治時代ぐらいの街並みを再現している村である。ここでもまた時間が足りず、すべてを見ることはできなかった。

定山渓ビューホテル

宿泊は「定山渓ビューホテル」だ。プールには入らなかったが、風呂は二階建ての大きなもので、ワイン風呂やハーブ風呂などもあった。夕食はタラバガニである。今回の北海道ではカニの食事が多い。

2002年4月5日(金)晴れ

札幌散策

朝食はバイキングであった。宿を出て札幌市内の中心部に向かう。札幌のテレビ塔まで1時間ほど。時計台などを見ながら、9時にテレビ塔到着。早速大通り駅から18丁目まで地下鉄に乗り、北海道立近代美術館へ。開館時間までぶらぶらとしてすごすことに。雪印資料館は時間の都合で取りやめになる。

びっくりラーメン

昼食は札幌南1条西4本のビル地下「びっくりラーメン」で塩ラーメンを食べた。これが予想以上においしかった。札幌というとラーメンを思い浮かべる人が多いというから、ラーメンを食べたのは良かったと思う。

羊が丘展望台

続いて羊が丘展望台へと急ぐ。

ホテル・ナトゥールヴァルト・フラノ

宿泊は富良野の「ホテル・ナトゥールヴァルト・フラノ」である。なお夕食はバイキング形式であった。

2002年4月6日(土)晴れ

麓郷の森

富良野自然村までしばしバス移動。当初の予定を少し変更し、「麓郷の森」へ。「北の国から」というドラマの撮影に使った、ほぼ何も無い林の中を歩いた。春に来るのはあまりよくないと思う。

富良野自然村

「富良野自然村」にてアイスとジャムを作った。ジャムはハスカップである。砂糖のみを加えた、純粋なものだ。アイスはバニラで、氷を使ってシャーベット状にする。個人的にはジャムを混ぜないほうがいいような気がした。その後、バーベキューと称して昼食をとる。富良野は本当に畑が多い所だと感じた。

ワイン工場

ワイン工場の見学ではぶどうジュースを試飲することができた。やはりジュースは果汁100%が一番おいしい。

拓真館

続いて写真館である拓真館へ。夏の間はかなりのお客さんが訪れるというが、春はそれほどでもないので、ゆっくりと写真を見ることができた。旭川空港へ向かうバスの車窓からは、日産スカイラインや、セブンスターのCMに使われたという木が見えた。広大な畑の中にたった一本の道がずっと続いていくという光景は、まさしく北海道という景色であった。

旅を振り返る〜足あとをもとめて

この大陸はいつからこんな形をしているのだろうか。ここは周囲をすべて海に囲まれ、全体的に菱形のような形をしている。かつて蝦夷地と呼ばれたこの土地、本州から見ればこの広さゆえに大陸と呼ぶにふさわしいであろうと思う。そしてこの地域は、あらゆる分野で現代日本の一翼を担っている。

北海道についてはこれまでにも数々の紹介記事が発表されているだけに、ふと「北の味覚」などという言葉を口にしては、北海道への期待を膨らませていた。そんな折、旅行の話が持ち上がったのである。

そうと決まれば、旅行に向けて予定を立てねばならない。ただこの時点で思い浮かぶ物はやはり、新鮮な魚介類や牧場、果てしなく広がる畑などの典型的なものばかりであった。これだから固定観念というものは恐ろしい。そこでとにかく、手近にある北海道についての資料をかき集めた。北海道のおぼろげな像が見えてきたのはその少し後である。それが見えてくるにしたがって、この広大な大地についての今までの知識が、どれほど狭く、偏ったものであったかが浮き彫りとなってしまう。以前ならば、それほど掘り下げては考えなかっただろう事項までもが、予定をたてる上での新たな障害として浮上してくるのである。予定作りは難航した。やっと練り上げた計画も今から見れば無残なもので、やたら穴だらけである。だが北海道の地理が少しながら向上したのはこれのおかげなのだ。

考えてみれば確かに、それまで北海道の話を詳しく聞いた記憶はほとんどない。親戚が住んでいるということもなく、出身者が身近にいるわけでもない。つまり関心を持つためのきっかけがつかめなかったのである。だがその土地を詳しく知るということは、それだけ旅先で受ける感動も増すに違いない。

ここ北海道と同じく日本の端部に位置する沖縄には、痛々しい戦争の傷跡が数多く残されているそうである。しかし過去の歴史は、我々が残さなければ消えてしまう運命にある。これはまさしく足跡と同じだ。知らず知らずのうちに、いわゆる文化や伝統が失われていってしまう。そんな時代において今回の旅は、北海道のことを少しでも知ることができればという意味をも持ち合わせていた。

函館と札幌の両都市は、幸い天候も良好であり、市街地を散策するにはもってこいであった。とくに函館は、どこか共通の懐かしさを漂わせているような町として目に映った。潮風が函館の海岸線から丘へと一気に吹き上がる。これもまた、首都圏に住んでいる限り味わえぬ、この地ならではのひとつの醍醐味だと思う。鳥たちは翼を広げ、海へ向かって飛び立つ。この長旅から帰っておよそ一週間たつが、まだ旅の匂いも残っており、そんな光景がつい昨日のことのように感じられてしまう。そこである疑問が生じた。人間の記憶というものは、なぜこれほどじわじわと思い出させてくれるのだろうか。

旅人たちにとって、雪の降る冬の北海道はたいそう魅力的なものであろう。しかし季節によってその様相を変えるものにはそれぞれ、また別の味わい方がある。季節の移り変わりを感じとりながら、自分の足で散策する。それも旅の粋な楽しみ方といえよう。いかなる場所であれ、景観は時折違った表情を見せてくれる。喜び、悲しみ、そして怒り。それは絶えず我々に話しかけているかのように振舞う。この見えない力が我々に、再び訪ねてみたいという感情を起こさせるのだ。

今さらという気もするが、この大地は広大という言葉がよく似合う。そしてここでも春の足音がすぐそこまで聞こえている。北の国にやってくる春は、ひときわ賑やかだ。旅は、人と人との出会いの場をつくり、人の心を穏やかにする力を持っている。そんな気がして仕方がない。

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