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雪解けを迎えた立山と、富山湾の海の幸

富山湾・氷見の魚介類に舌鼓を打ち、日の出を眺める。雪解け水がV字を描いて一気に流れ落ちる称名滝とハンノキ滝を眺める。どれもこの季節ならではの光景であり、素晴らしいの一言に尽きる。麦秋と称される黄金色の麦畑が一面に広がる景色もまた素晴らしい。改めて富山の魅力を再確認した旅である。

2014年5月31日(土)晴れ

丸岡藩砲台跡

丸岡藩砲台跡を散策。ペリー率いるアメリカ艦隊が浦賀に来港する前年(1852年)に、丸岡藩が沿岸警備のために築いたという砲台の跡である。辺りは全体的に草に覆われてしまっているが、海に面して作られた土塁などが確認できた。

丸岡藩砲台跡 丸岡藩砲台跡
丸岡藩砲台跡
ハマヒルガオ タイトゴメ ハマボッス
海岸の岩場に咲く花
ウツボグサ ノアザミ
海岸の岩場に咲く花
あわらマンホール
あわら市の花、ハナショウブのデザイン

越前松島

崎漁港と梶漁港の間の海岸。宮城県の松島に似ていることから越前松島と呼ばれ、地元では松島に負けるとも劣らないと言われているようだ。柱状節理の奇岩や奇勝が見事で、海中に大小の島が点在している。

越前松島
海中に大小の島が点在する
越前松島 越前松島
長茶が浜(ちょうちゃがはま)
越前松島
柱状節理
越前松島 越前松島
松が印象的
越前松島
遊歩道を散策
越前松島
自然の造形美
海蝕洞
観音堂
越前松島
岩を渡りながら散策できる

雄島

海岸沿いを西へ進む。雄島は越前海岸にある島の中ではもっとも大きな島で、雄島橋で結ばれている。島には磁石岩と呼ばれる岩がある。到着した時間帯はちょうど朝のワカメ漁の最中で、橋の上にワカメを水揚げする光景が見られた。

雄島橋 雄島橋
全長224mの朱塗りの雄島橋
ワカメ漁 ワカメ漁
雄島橋を渡って雄島へ
雄島鳥居
橋を渡ると大きな鳥居がある
雄島 大湊神社
78段の石段を上った左に大湊神社
柱状節理
柱状節理の海岸
柱状節理 瓜割の水
瓜割の水。雨が地中の節理に沿って流れ出た地下水で、海岸近くに湧く小さな泉
雄島灯台
雄島灯台は小さな灯台
越前海岸
海岸線
磁石岩 磁石岩 磁石岩
磁石岩。先端部の数か所で方位磁針が異常を示す。
磁石岩
磁石岩の説明

安島漁港から東尋坊へ向かう。道端で作業をしている方が何名かいたので声をかけると、収穫したワカメを干しているのだという。きっと早朝のワカメだ。

ワカメ
早朝に収穫したワカメを干している光景

東尋坊

海岸の岩肌が海食によって削られた断崖絶壁の岩壁が続く。地質学的にも珍しい輝石安山岩の柱状節理で、約1kmにわたる海岸線の景観が豪快だ。

東尋坊
東尋坊を約180度見渡すことができる岩場のテラス
屏風岩
断崖が海面から切り立っている
東尋坊 東尋坊
岩場から海をのぞき込むと足がすくむ
東尋坊
平らな岩場が広がっている
東尋坊
岩の先端まで行くことが出来る

三国

三国は九頭竜川の河口にあって日本海に面することから、古代から越前国の玄関口としての役割を担い、物資が集散し人々が往来する港町としてに栄え、北前船交易の拠点であった。

みくに龍翔館
港町三国の自然と歴史風土や文化遺産を紹介する施設
みくにマンホール
みくに龍翔館をデザインしたマンホール
側溝の蓋
みくに龍翔館をデザインした側溝の蓋

三国駅からほど近くにある旧森田銀行に立ち寄る。福井県内に現存する最古の鉄筋コンクリート造2階建の近代建築。一階ギャラリーからの吹き抜け天井には豪華な漆喰模様、建物外観は茶系のタイル貼りで西洋の古典主義的デザインだ。

旧森田銀行 旧森田銀行
森田銀行は明治期に三国町(坂井市)で設立された銀行

福井平野に広がる麦畑を眺めながら丸岡城を目指す。

福井県は六条大麦の国内生産の3割を占める日本一の生産地だ。5月下旬から6月上旬に収穫最盛期を迎え「麦秋」と呼ばれ、この時期ならではの景色、一面に黄金色の麦畑が広がる素晴らしい眺めである。

六条大麦
一面に黄金色の麦畑が広がる

丸岡城

丸岡城は、現存天守閣では最古の建築様式を持つ平山城で別名・霞ヶ城と呼ばれている。外観は二層、内部は三層の望楼型天守閣で石垣は「野づら積み」という古い方式である。

丸岡城 丸岡城
丸岡城を望む
丸岡城
現存天守閣では最古の建築様式を持つ平山城
丸岡城
大入母屋の鬼瓦と懸魚(げぎょ)
廊下
1階入側(廊下)
丸岡城模型
周囲に五角形の内堀が廻らされている丸岡城模型
急な階段
急な階段のため、補助のロープが設置されている
出部屋 天守内部
2階
石瓦
瓦はすべて笏谷石(ひゃくだにいし、足羽山山麓から産出)1枚20~60kg
小屋組
天守3階の小屋組
天守 天守
天守の最高階は、回廊付の望楼
越前丸岡町の側溝の蓋
丸岡城と町の木・モミジと町の花・ハナショウブをデザインした蓋

越前竹人形の里

雪国の厳しい寒さにさらされた故に良質の真竹や孟宗竹に恵まれ、籠や花器などの竹細工が盛んであった。竹細工の切れ端を利用して何か出来ないかと試行錯誤して作り上げた人形が始まりであるようだ。人形の襟元を重ねる難しさの説明を聞いたり、髪の毛の部分に使う竹を鉈で細く割る製作過程を見学して、改めて人形を見つめ直した。

越前竹人形の里 越前竹人形
竹林に囲まれた越前竹人形の里
越前竹人形
故・師田黎明他の受賞作品を展示

鶴仙渓

山中の温泉街に沿って流れる大聖寺川の渓谷で、上流のこおろぎ橋から黒谷橋までの約1kmの区間である。あやとり橋からこおろぎ橋まで渓流沿いの遊歩道を散策。ヒンヤリとした風が心地よく感じられた。

あやとり橋
鮮やかな赤紫の橋
こおろぎ橋
鶴仙渓の一番上流に架かる総檜造りの橋
鶴仙渓 鶴仙渓
遊歩道
鶴仙渓
大聖寺川の渓谷
ゆげ街道
ゆげ街道
山中温泉マンホール
鶴仙峡とこおろぎ橋と鷺をデザインしたマンホール

石川県九谷焼美術館

「古九谷の杜親水公園」の一角に建つ九谷焼をテーマにした美術館。九谷焼の特徴である青手、色絵五彩手、赤絵金襴手と呼ばれる上絵付けの作品が並び、色絵磁器の素晴らしさを鑑賞することが出来る。

石川県九谷焼美術館
九谷焼を展示する美術館
石川県九谷焼美術館 石川県九谷焼美術館
入口の傘立て

美術館の中庭には水琴窟があり、水が奏でる音色を楽しめる。

加賀市のマンホール
加賀市のキャラクター・かも丸君をデザインしたマンホール

氷見の宿

海ぞいの高台にある、富山湾を一望出来る宿「氷見の民宿 青柳」に宿泊。期待通り、新鮮でおいしい魚など夕飯の魚介類は味、量ともに満足であった。運が良ければ海越しの立山連峰と日の出の眺望が素晴らしい宿だ。

民宿 青柳
富山湾を一望
お刺身の舟盛り
富山湾の新鮮でおいしい魚料理、白海老のお刺身も
夕食
酢の物、もずく、漬け物(富山米麹の三五八漬)
焼き魚 氷見うどん 白えびの天ぷら
焼き魚、氷見うどん、白えびの天ぷら
海鮮寄せ鍋
海鮮寄せ鍋、ボリューム満点

夜の天気予報によると明朝は晴れ、富山湾の水平線に上る朝日を期待した。

2014年6月1日(土)晴れ

氷見の日の出

部屋から日の出を眺める事が出来た。

小杉漁港
4時44分
小杉漁港
4時46分
小杉漁港
4時49分
朝食
朝食

雨晴海岸

氷見線を撮影しようと撮影ポイント雨晴海岸に立ち寄った。氷見市出身の漫画家藤子不二雄A氏の漫画「忍者ハットリくん」のラッピング列車が運行されている。

氷見線 キハ40形2137 氷見線 キハ40形2090
氷見駅行、忍者ハットリくん列車
氷見線 キハ40形2078
高岡駅行
氷見線 キハ40形2084 氷見線 キハ40形2084
氷見駅行、海岸線を走る氷見線
氷見線 キハ40形2137 氷見線 キハ40形2137
高岡駅行、忍者ハットリくん列車

氷見漁港場外市場「ひみ番屋街」に立ち寄る。

ひみぼうずくん 怪物くんバス
ひみ番屋街

立山連峰

氷見を後にして称名滝を目指す。残雪の立山連峰が見え隠れするのも、この季節ならではの光景である。

富山城
富山城の脇を走る
立山連峰 立山連峰
田園風景
立山連峰 立山連峰
田園地帯を走る

称名滝

称名滝は立山町にある立山連峰を源流とする滝で、弥陀ヶ原台地から一気に流れ落ちる。日本一の落差350mという四段構成の滝で日本の滝百選の一つである。春には雪解け水が流れ込み称名滝の右側にハンノキ滝(497m)が現れて、2つの滝がV字を描いて流れ落ちる。ハンノキ滝の右側にソーメン滝も見ることが出来た。駐車場から滝見台園地まで称名滝探勝路を歩く。

ハンノキ滝とソーメン滝 ハンノキ滝とソーメン滝
ハンノキ滝とソーメン滝
遊歩道から
遊歩道からは角度によって称名滝は隠れてしまう

称名橋からの眺めはとにかく凄い!称名川には残雪、この時期ならではの光景!水しぶきが霧となり吹き付けてくるので早々の退散となる。

称名滝 称名滝
称名滝(左)とハンノキ滝(右)がV字を描いて流れ落ちる姿は豪快
称名滝
滝見台からはゆっくりと眺められる
ニリンソウ ニリンソウ
春の訪れ
イワカガミ タチカメバソウ ミゾホオズキ
路傍の花

白馬大出公園

八方温泉でのんびりした後は夕日を眺めに大出公園に立ち寄った。夕暮れから日没静かに暮れていく姫川と白馬三山を眺めた。

大出公園 大出公園
日没
大出公園 大出公園
月が上る

蕎麦酒房 膳で一休みしてゆっくりと帰宅した。

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