秋の群馬・伊香保を楽しむ日帰り旅
群馬県伊香保への日帰り旅行。伊香保は、榛名山とともに歩んできた町である。
2006年11月18日(土)
群馬県
今回は中山観光のバスに乗車。関越自動車道を利用し、前橋インターチェンジで降りた。前橋インターチェンジは前橋市と高崎市との境界に位置している。前橋市は群馬県の県庁所在地。かつては製糸業が盛んで、市内にも多くの製糸工場があった。また、だるまの生産地として知られる高崎市は2006年にいくつかの町村を編入し、群馬県下第一位の人口を有する都市となった。ちなみに、前橋市は家電量販店のヤマダ電機、高崎市はビックカメラの創業地でもある。
前橋インターチェンジから移動すること約15分。
古墳のある公園
上毛野(かみつけの)はにわの里公園は、保渡田古墳群、かみつけの里博物館、土屋文明記念文学館などが点在する歴史公園。この「上毛野」というのは、古墳時代における群馬県地域を呼ぶ名だったとのこと。なお、復元整備された八幡塚古墳では、古墳の内部などを自由に見ることができる。
かみつけの里博物館
かみつけの里博物館は1998年に開館した古墳博物館で、上毛野はにわの里公園の中にある。埴輪群像の展示や、模型を使った解説が充実している。さらに、第14回特別展「はるな30年物語」が開催されていて、火山灰地層などが展示されていた。火山灰の重さ当てクイズがあったので挑戦してみたが、なぜか実際よりも重く感じられた。
上毛野はにわの里公園を後にし、伊香保へと向かう。
水澤寺
伊香保にある水澤観音は天台宗の寺で、板東十六番札所である。創建は推古天皇の時代だが、幾度となく火災に見舞われたため、現在の建物は再建されたものである。
水沢寺の前には水沢うどんの店が並んでいるので、時間があれば寄ってもいいかも。
時代屋
伊香保時代屋に立ち寄り、釜飯セットをいただく。この本格釜飯は、釜で生米から炊くので、出来上がるまでには20分ほどかかる。
座敷からトイレに至るまで民芸調にこだわるのはいいのだが、ことトイレに関しては数が少なく狭いため、かなり混雑していた。大型バス30台が駐車可能という駐車場と比べると、やや準備不足といった感は否めない。今後の改善を望みたい。
榛名湖
榛名山は標高1449mの成層火山であり、山頂には榛名湖(カルデラ湖)がある。榛名山の噴火活動は5世紀頃に始まり、6世紀初頭には特に大きな水蒸気爆発が起こったと考えられている。この水蒸気爆発というのは、長崎県にある雲仙普賢岳と同形態の噴火である。また、榛名湖の横にある中央火口丘は、その富士山に似た形から「榛名富士」として人々に親しまれている。
榛名富士の上にある見晴展望台に行くには、ロープウェイが便利。さらに、湖畔の道ではトテ馬車を見かけたが、なかなか人気があるようだ。
伊香保おもちゃと人形 自動車博物館
伊香保おもちゃと人形 自動車博物館は、様々なジャンルのコレクションを展示する複合施設。館長が自らのコレクションを公開するという施設だからなのか、展示内容に応じて名称が変わってきたようだ。かつては「おもちゃと人形博物館」であったが、2002年には「ペンギンアザラシランド」を設置し「伊香保ミュージアムタウン」としてリニューアル。2004年には自動車博物館がオープンしたことから「おもちゃと人形自動車博物館」としてリニューアル。2006年には「お菓子とチョコレート博物館」を発展させた「ワインとチョコレート博物館」と「リス園」がオープン。2006年現在は「おもちゃと人形博物館」、「テディベア博物館」、「ワインとチョコレート博物館」、「リス園」などで構成された「伊香保おもちゃと人形 自動車博物館」となっている。入館の際には小さなキューピー人形がもらえる。全体的な統一感はないが、老若男女を問わず楽しめる施設だと思う。
テディベア博物館
世界各地から集めたテディベアを展示しているというテディベア博物館。展示の規模はそれほど大きくない。
自動車博物館
特に力が入っていると思われるのが自動車博物館だ。ここに展示されている車もすべて、館長の横田氏が集めたもの。トヨタ2000GTを皮切りに車を集め、数十台ものコレクションに至ったのだそうである。車の傍らには当時のパンフレットや玩具などが並び、演出もバッチリ。ただし館内は照明が半分しか点いておらず、かなり暗かった。
昭和通りと映画通り
ワインとチョコレート博物館
キューピー工場
キューピー人形を製造する機械が置かれたキューピー工場。そばには「絵付けコーナー」があり、入口でもらったキューピー人形に色を塗ることもできる。