日本の原風景・白川郷と紅葉満喫・白山スーパー林道
紅葉便りによると白山スーパー林道の紅葉が見頃を迎えているらしい。「温泉に泊まって片道無料キャンペーン」を利用して、一里野温泉に一泊する白山スーパー林道往復コース、のんびり紅葉満喫のドライブに出掛けた。最寄りの高速道ICが白川郷ということもあり、せっかくなので世界遺産(文化遺産)にも登録されている白川郷を訪ねた。民話の世界そのままの長閑な風景が残る町並みを散策すれば、まるで絵本の中に紛れ込んでしまったような不思議な感覚である。
2010年10月23日(土)晴れ
東京から車で行く場合、関越道、上信越道、北陸道、東海北陸道と5つの高速道路を乗り継ぎ、白川郷ICまでは約500kmとかなりの距離である。予定していた時刻よりも遅い出発となってしまったが、まあまあの時間に白川郷に到着できた。せせらぎ公園駐車場の手前にある合掌庵駐車場に車を駐めた。
白川郷・萩町合掌造り集落
白川郷・萩町合掌造り集落は四方を山に囲まれた豪雪地帯に佇む集落で、「白川郷・五箇山の合掌造り集落」の一つとしてユネスコの世界文化遺産に登録されている。そして、日本の原風景に出会える場所として、国内外を問わず人気のスポットとなっている。庄川にかかる「であい橋」を渡ると、合掌造りのお土産店や飲食店、民宿が立ち並ぶ。
本通りから萩町城跡(展望台)をめざす。葺き替えたばかりの茅葺き屋根は堂々としていて「すごい!」の一言に尽きる。大屋根の葺き替えは約20~30年ごとに行うといい、一軒替え終えるまでには大変な労力を要するようだ。
本通りから展望台遊歩道に入る。戦国時代の武将・山下氏勝が築いた萩町城址で、萩町の町並みが眼下に一望できる絶好の撮影ポイント。中心あたりに国指定重要文化財・和田家が見える。
展望台から集落へと下り東通りへ出る。和田家、神田家、長瀬家が内部を一般公開している。屋根裏は妻面に取り入れた白い障子窓から充分な採光と通風を確保し、内部を二層~五層に造り、養蚕のための場所として利用していたそうだ。
- 東通りからの和田家、築約400年の家屋は白川郷最大級の合掌造り
- 神田家は築約200年の家屋
- 長瀬家は5階建て築約250年の家屋、集落内を流れる用水路は清冽な流れだ
- 手打ちそば処「乃むら」と、後方は神田家
- 食事処「いっぷくちな」から眺めた風景
- 土産物店「山峡の家」
- 本堂、庫裏、鐘楼が合掌造りとなっている
- 萩町の町並みは昔にタイムスリップしたような雰囲気が味わえる
- 屋外博物館 合掌造り民家園
- メニューは、ざるそばとおろしそばの二種類
正午少し前に駐車場に戻ると観光バスや乗用車が並び満車状態。白川郷を訪れる観光客は150万人を越えているが今更ながらの驚きである。
白山スーパー林道往路
白山スーパー林道は白山の北側を石川県白山市尾添から中宮を経て岐阜県白川村へと通じる全長33.3kmの有料道路だ。今回は白川村・馬狩料金ゲートから入るコースである。
道の中程にある三方岩岳駐車場は白山スーパー林道最高地で、三方岩岳山頂(標高1,736m)へ登山道が整備されている。
白山展望台付近では珍しいブナの原始林の樹海が見られる。白山の主峰三山、剣が峰(けんがみね 2,677m)御前峰(ごぜんがみね 2,702m)大汝峰(おおなんじみね 2,684m)の眺望スポットでもある
落差86mと言われる、蛇谷随一の大滝で林道の名所である。
蛇谷園地駐車場に車を駐め、急な階段を谷に向かって降り川沿いの遊歩道を進むと親谷の湯が見えてくる。温泉の目の前には日本の滝百選「姥ヶ滝」がある。湯船に浸かりながら姥ヶ滝を眺めれば野趣満点…ギャラリーの数も大変多いが。
一里野温泉
一里野温泉は、白山の麓に広がる白山温泉郷で、スーパー林道の中宮料金ゲートを出てからすぐの場所にある。白山連峰からの恵みの湯、源泉掛け流しの天然温泉。今回は岩間山荘にお世話になった。マタギの主人が獲ってきた白山猪の「いのしし鍋」など自然の恵みいっぱいの食事であった。
2010年10月24日(土)晴れ
早朝散歩
ちょうど「早朝紅葉ウォーク」の開催日だったので、外では早い時間からマイクの案内等で賑やかであった。イベント参加ではないが朝食の前に一里野温泉の散策に出た。
白山スーパー林道復路
「温泉に泊まって片道無料キャンペーン」の特典利用なので、宿泊施設で往復割引利用券(4,890円)を見せて半額(2,445円)キャッシュバックしてもらえた。中宮料金ゲートを入ると直ぐに幾つかの滝が現れる。しりたか滝、赤石の滝(あかちのたき)岩底の滝、かもしか滝を眺めることが出来る。
蛇谷川峡谷の清流の眺めが、左から右に替わる唯一の大橋(長さ70m、高さ45m)である。
蛇谷大橋を渡り少し走ったところでスーパー林道での最後の紅葉を眺め、早めに白川村・馬狩料金ゲートを通過した。
庄川沿いに国道156号を走ると途中に道の駅 飛弾白山がある。御母衣湖と御母衣ダム(ロックフィルダム)を左に見ながら走り国道158号に入る。高山から安房トンネルを通り松本方面へ向かい、松本ICから長野道、上信越道、関越道と乗り継ぎ帰宅した。