吾妻渓流から秘湯めぐり
例年ならば10月は天気も安定して行楽日和なのだが、今年は爽やかな秋晴れがなかなか難しい週末続きである。「米沢牛」に惹かれ早めの予約を入れていた米沢 小野川温泉を訪ねながら紅葉も楽しもうと出掛けた。裏磐梯には、磐梯山の噴火で出来たたくさんの湖沼があり軽いトレッキングにはちょうど良い。西吾妻スカイバレーから白布温泉街を通り米沢へ向かうコースである。
2010年10月17日(土)曇り
常磐道から磐越道に入り、阿武隈SAで休憩を取ってほどなく出口の猪苗代磐梯高原になる。深夜の高速道は空いている事もあるが今回は距離も少ないので「もう出口…」という感じだ。日増しに日の出時間が遅くなり、まだ夜の明けきらぬ薄暗い中、裏磐梯ビジターセンターの駐車場に到着した。車外は気温が低く空気が冷たいので思わず体をすくめてしまう。先ずは軽く朝食をとり出発した。
五色沼自然探索路
五色沼自然探索路は神秘的な色をした五色沼湖沼群を巡るコースで、毘沙門沼から赤沼→みどろ沼→竜沼→弁天沼→瑠璃沼→青沼→柳沼までを歩くことができる。途中で反対コース(磐梯高原側)からの人に出会うが朝早いせいか人は殆どいないと言っていいぐらいだ。
柳沼からバス停「裏磐梯高原駅(磐梯高原側)」に出て路線バスで「五色沼入口(ビジターセンター側)」の駐車場に戻った。路線バスは運行の本数が少ないので事前に時間をチェックしておいたほうが良いようだ。
GPSログ
出発時刻: | 5:54:29 |
到着時刻: | 8:00:45 |
合計時間: | 2時間06分16秒 |
合計距離: | -5836.14km |
最高標高: | 873.37m |
最低標高: | 776.68m |
平均速度: | -0.02km/h |
吾妻川渓流探勝路
桧原湖方面に向かい途中早稲沢から米沢方面(旧西吾妻スカイバレー)へ走ると早稲沢集落があり、右側に「スポーツパーク桧原湖」がある。この駐車場に駐め、布滝を源流とする吾妻川沿いのトレッキングを楽しむ。
早稲沢・デコ平自然ふれあい探勝路
早稲沢口にも駐車場があり、早稲沢集落とは林道(未舗装)で繋がっている。名水百選の小野川湧水群「百貫清水」やデコ平湿原へのトレッキングコースがあるが、今回は布滝まで行ってみることにした。ブナやミズナラ、シナノキなどの巨木が立ち並ぶ自然林の中はとにかく気持ちがよい。
GPSログ
出発時刻: | 9:15:18 |
到着時刻: | 12:18:15 |
合計時間: | 3時間02分57秒 |
合計距離: | -5840.07km |
最高標高: | 1251.23m |
最低標高: | 835.87m |
平均速度: | -0.02km/h |
駐車場のまわりには数件の野菜直売所があった。朝方はまだ準備段階であったが、もう沢山のお客さんで賑わっていた。セルフサービスのキノコ汁を頂いたが体が温まり、チョットした心遣いがとても嬉しい。採れたて新鮮野菜はついつい買い込んでしまうのだが、まわりを見回せば…殆どの人が両手いっぱいの荷物を提げている。
西吾妻スカイバレー
福島県から山形県へかけてのドライブコースで、福島県側には東鉢山七曲がり、県境・白布峠を越えた山形側には錦平、源流碑、不動滝などの絶景スポットがある。
見渡すかぎり赤色、黄色、橙色の絨毯を敷き詰めたような景色が広がり、陽の光を浴びると一段と色鮮やかになるのだが、今回は残念であった。
白布温泉
天元台や西吾妻山などのレッキングの拠点となっている。温泉街には茅葺き屋根の旅館が佇み、開湯700年(鎌倉末期)という歴史を感じさる。
上杉神社
時間に余裕があったので米沢市内にある上杉神社を訪ねた。
- 「天地人」の主人公「直江兼次と前田慶次」のキャラクター「かねたんとけいじろー」
- お堀の橋を渡り参道を進む
- 神門
- 拝殿
- 上杉神社の摂社(せっしゃ)松岬神社(まつがさきじんじゃ)と鷹山像
- 上杉氏ゆかりの貴重な品々や国宝が収蔵されている
小野川温泉 寿宝園
米沢市の郊外、大樽川(おおたるがわ)沿いにある1200年の歴史ある温泉だ。大樽川は鬼面川(おものがわ)とも言うようだ。湯温の高い4号源泉(湯温約80度)と新しい5号源泉(約40度)とのブレンドによる源泉100%掛け流しの湯だ。
2010年10月18日(日)曇り
小野川温泉街 朝の散歩
1200年前に小野小町が父を探し京都から東北に向かった途中で病に倒れ、この地の温泉につかって病を癒したという伝説が残り、夏には数万匹の螢が飛び交う自然豊かで風情ある温泉である。
- 塩分を含んだ小野川温泉の湯から塩をとったとされる塩田の跡だがうまくはいかなかったようだ
- 峰の薬師を祭ったお堂の参道と小町の休み石
- 温泉卵(ラジウム成分があるのでラジウム卵と言うようだ)を作る湯壺(70度以上に保たれている)
- 尼湯のすぐ前に霊泉「峰の薬師」があり飲泉出来る
- 滝湯
- 昔からある清水で、水道がない時代は小野川の唯一の生活用水とされていた
- 毎週日曜日農家が季節の産物などを販売する
寿宝苑から直ぐの処に弘法大師作の甲子大黒天を奉る日本唯一の本山・甲子大黒天本山があり、その奥が小町山散策路だ。
姥湯温泉
吾妻連峰の北側、標高1300mの奥深い谷間に位置し、三方を絶壁に囲まれた秘湯(日本秘湯を守る会会員)で絶景と聞く。紅葉シーズン中はギャラリーが多く脱衣所も混みあまり快適ではなさそうなので温泉は諦め紅葉だけを眺めて来た。
滑川温泉
旅館のすぐ脇を前川が流れる標高(850m)の深山に佇む秘湯(日本秘湯を守る会会員)である。こちらの紅葉はやっと色付き始めたようだ。
福島飯坂ICから東北道に入り磐越道、常磐道を走り早めの帰宅となった。