紅葉の八幡平と南三陸
紅葉も北海道から始まり東北へ下りてきたようだ。9月下旬頃から週末になると天気が悪く、ほとんどが雨模様。八幡平だけは曇りの予報だったので、少し心配しつつ訪れてみた。軽い散策と後生掛温泉に立ち寄り湯、その後は三陸海岸へ出て一泊、新鮮な魚介類を楽しむコースであった。
2010年10月9日(土)曇り
岩手まではおよそ600kmとかなりの距離。9日未明小雨模様の中、早めの出発となる。常磐自動車道、磐越自動車道、東北自動車道をひたすら走り八幡平を目指す。自分のペースで走れるのは有り難いが…前の車のテールランプが遙か前方であった。
八幡平アスピーテライン
松尾八幡平ICから県道45号を走り、8時半頃には御在所温泉前に到着。これより八幡平アスピーテラインを走る。スノーシェルター内は急な上り坂だ。走り抜けると色鮮やかな紅葉が流れるように目の前に広がり、山全体が赤色、黄色と重なり燃えるような景色であった。
八幡平遊歩道
やがて見返峠の駐車場が見えてくる。見返峠は岩手県と秋田県のほぼ中央(県境)にあたり、広い駐車場と八幡平山頂や八幡沼への遊歩道が整備されている。天気は曇りだが、いつ雨が降ってもおかしくない感じである。気温はかなり低く空気がとても冷たい。八幡沼から八幡沼湿原、八幡平山頂、メガネ沼、鏡沼をまわるコースを軽くトレッキングした。
八幡沼は霧が立ちこめ見透しが悪かったが、木道を進み八幡沼湿原周辺に来ると前方に八幡平がうっすらと見えてきた。あたりは草紅葉が広がりすっかり秋の様相。
八幡平山頂(標高1613m)は、日本百名山の一つとはいえ比較的簡単に行くことができる。
GPSログ
出発時刻: | 9:10:30 |
到着時刻: | 10:51:47 |
合計時間: | 1時間41分17秒 |
合計距離: | -5939.93km |
最高標高: | 1626.27m |
最低標高: | 1529.92m |
平均速度: | -0.02km/h |
八幡平温泉郷
八幡平周辺は東北地方でも有数の温泉地帯、特徴ある温泉が多数噴出している。見返峠から八幡平アスピーテラインを秋田県側へと走り大深沢展望台駐車場に到着。シーズン真っ盛りとあって紅葉を楽しむ観光客で混み合っていた。標高1,100m。ブナの原生林の中に佇む秘湯・蒸ノ湯(ふけのゆ)が見える。
後生掛温泉
大深沢展望台駐車場から八幡平アスピーテラインを少し走る。道沿いに、湯煙を上げる一軒宿・後生掛温泉がある。立ち寄り湯のお客さんで駐車場はいっぱい。
後生掛温泉には火山地獄観察のための後生掛自然研究路があり、日本一の大泥火山や大湯沼など生きた火山現象を観察することが出来る。
宮城県南三陸
松尾八幡平ICから東北自動車道に入り若柳金成ICで下りて南三陸へ向かう。親潮と黒潮が出会う南三陸の海は美味しい海の幸が豊富だ。今夜の宿泊は歌津(うたつ)地区にある「くつろぎの宿・喜久粋」地魚を使った料理が自慢の宿である。歌津名産のホヤは夏が旬だがまだあるだろうと楽しみに胸を膨らませつつ。
2010年10月10日(日)曇りのち時々晴れ
昨日の夜は雨がかなり降っていたが、朝方には小雨になっていた。宿の主人に「観光名所は…?」と訪ねると歌津崎を教えてくれたので行ってみることにした。
歌津崎
南三陸金華山国定公園内には金華山・江ノ島・神割崎・歌津半島と続くリアス式海岸の景観が約180kmにもおよんでいる。歌津崎は歌津半島の先端部で太平洋に大きく突き出しているので波も荒々しく、海原のパノラマが楽しめる。
神社の脇を抜けると海岸に出ることが出来た。海岸は波で洗われた黒い碁石風の石が沢山集まっていて、岩手県大船渡市にある碁石海岸のミニ版のような感じである。