伝統が織り成す秋保、角館をゆく
初日は秋保工芸の里で工房見学などをしてから、秋保温泉で宿泊。角館の武家屋敷を見学した後は、温海温泉に宿泊する。
1999年8月13日
秋保工芸の里
秋保工芸の里は、工芸品の職人たちが工房を連ねる「集落」だ。居を構える工房は全部で9軒。それぞれ、こけしや織物など、伝統ある工芸品を制作している。工房によっては作業場を公開している所もあり、見ているだけでも楽しい。なお基本的に売店や作業場は屋内にあるので、今日のような雨の日でも見学可能だ。
緑水亭
秋保工芸の里からも程近い、秋保温泉の緑水亭に宿泊。この宿は、3万坪の日本庭園というのが売り物なのだが、雨が止みそうにないので庭園散策はあきらめた。ここの宿は、篝火が焚かれる露天風呂も名物である。それなりに大きな旅館だ。
1999年8月14日
プラザホテル山麓荘
本日はプラザホテル山麓荘に宿泊。ホテル周辺の空気は比較的冷たく、窓からの風も爽やか。
1999年8月15日
角館
通りの傍らに止められている人力車が目を引く。角館は古くからの武家屋敷が立ち並ぶ地域で、「みちのくの小京都」とも呼ばれる。城下町としての角館は中世末期の戸沢氏に端を発し、江戸時代以降は北家による支配のもと、200年余りに渡って栄えた。そして明治時代に入ってから今日に至るまで、仙北地方を代表する宿場町として発展を続けてきた。
青柳家
幾つかの武家屋敷は一般向けに公開されている。その中の一つ、青柳家を見学した。
生もろこし
古い町並みが残る通りをぶらぶらと歩きながら、武家屋敷の一角にある唐土庵に立ち寄る。ここは「生もろこし」を売っている店である。だいぶ前に別の場所で買った「生もろこし」がおいしかったので、今回は「もろこしあん」と「生もろこし」を購入。話によると、各地で開催される物産展などには滅多に出展しないそうで、地元でしか買えないという逸品なのだそうだ。
たちばなや
本日は、温海温泉にあるたちばなやに宿泊。1998年10月に新館がオープンし、だいぶ建物が大きくなった感じである。「歴史ある門構えはそのまま」にしたようだが、庭園が小さくなったこともあり、やや大きくしすぎたのではないだろうかとも思う。大浴場が大きくなったほか、貸切風呂なども新設されたが、料理に関してはやや物足りなかった。