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陸奥(みちのく)山寺と鳴子

紅葉見頃を迎えた滑川温泉を再び訪ね、そのあと山寺から奥松島へのコースであった。翌日は早めの帰宅を予定していたが、ちょうど近くにあった台風は宿泊した晩から明け方にかけて房総半島沖を北東へ進み福島県沖で温帯低気圧に変わってしまった。そんな訳で翌日は鳴子温泉まで訪ねた旅であった。

2010年10月30日(土)曇り

台風14号が南の海上にあり心配ではあったが、新鮮な魚介類を楽しみに奥松島の漁師宿に予約していたので、予定通り深夜の出発。登山と違い「早めの到着」ではなく「そこそこの時間に到着」で良いので楽であった。常磐道、磐越道、東北道と走り福島飯坂ICで高速道を降り滑川温泉へと向かう。くねくねとした細い山道だが先日(2週間前)走ったばかりなので走りやすい。

滑川温泉

宿の周辺は静かでひっそりとしているが川の流れが辺りに響き渡る。宿の手前に前川に降りられるような道があったので少し散策してみた。

前川 前川
後方は滑川温泉に通じる唯一の橋
前川 前川 前川
前川の紅葉

立ち寄り湯の時間には少し早いので姥湯温泉の様子を見に行ってみた。勾配20%を越える急坂もあるので、対向車とのすれ違いはないほうが走りやすい。途中猿の群れがお出迎え、中程を過ぎると所々に白い塊?紅葉も終わり何日か前に降った雪が辺りに残り寒々としていた。

道路標識
分枝の道路標識
姥湯温泉 姥湯温泉
雪が残り空気は冷たく寒々としていた

丁度頃合いの時間、滑川温泉福島屋で立ち寄り湯を楽しんだ。11月上旬頃から冬季休業となってしまう。

滑川温泉
紅葉も見頃!

峠駅

滑川温泉からの途中に峠駅(0.6Km)への案内板を見つけ寄ってみることにした。峠駅はJR東日本奥羽本線(山形線)の駅で、奥羽本線内で最も標高(626m)が高く、当駅を境としてそれぞれの方向に下り坂となる。

旧峠駅 駅前 峠駅
ホームを覆うスノーシェルター
峠駅 駅舎内 時刻表
スノーシェルターの中にあるホーム

立石寺(山寺)

松尾芭蕉が「奥の細道」で「閑さや岩にしみ入る蝉の声」という俳句を詠んだ名所として、また山寺の通称で多くの人々に親しまれている。山門から奥の院まで1015段の階段を一段一段踏みしめながら上るが、行きよりも帰りのほうが大変かもしれない。

山寺駅 山寺駅
JR東日本仙山線の山寺駅、駅舎は寺社造り
立石寺
駅舎の展望台から見た立石寺
日枝神社入り口 山寺 登山口
どちらからでも山寺へ通じている
宝物殿
立石寺の仏像、宗教資料、文化財を収蔵
芭蕉像 曽良像 芭蕉・曽良像
芭蕉・曽良像
空也の供養塔
空也の供養塔
参道 参道 参道 仁王門
修験者の参道
仁王門 仁王門の天井
仁王門の天井にはお札が沢山貼ってある

仁王門を潜り石段を進むと下から観明院、性相院、金乗院、中性院があり振り返ると開山堂・納経堂が見える。

納経堂と開山堂
百丈岩の上に建つ納経堂と開山堂
胎内堂
修行の岩場で切り立った奇岩の中に収まっている
奥之院と大仏殿 奥之院と大仏殿
奥之院と大仏殿

大仏殿へ参拝の後、少し横道に入り三重小塔を見学、そして百丈岩の上に建つ納経堂、開山堂へ進み、五大堂まで行ってみた。

三重小塔
三重小塔は重要文化財
納経堂
赤い建物が納経堂
五大堂からの眺め 五大堂からの眺め 五大堂
五大堂からの眺め、山寺駅周辺

昼には遅いが駅の外れにある、寒ざらしそば処「滝不動生蕎麦」で一休みする事にした。店内に入ると…囲炉裏がある落ち着いた感じでまずまずであった。

肉そば 滝不動生蕎麦
温かい肉そばを注文

奥松島・月浜

立石寺から奥松島月浜地区にある「新浜荘」を目指した。松島あたりから台風の影響か雨が強くなり、奥松島パークライン(27号線)は波の音が不気味で怖い。宿に到着すると、台風14号は関東沖を東北東へ進んで30日(今夜)夜遅くにかけて房総半島沖を北東へ進むと知らされた。宿に到着さえしてしまえば先ずは安心。

新浜荘 新浜荘 新浜荘
新鮮な魚介類が売りの漁師宿、刺身、煮付け、唐揚げとどれも皆美味しい。また訪ねたい宿だ。

2010年10月31日(日)曇り

昨夜の台風14号は何事もなく無事に通過、明け方には福島県沖で温帯低気圧に変わった。

奥松島・稲ヶ﨑公園

月浜地区にある小高い岬を散策してみた。高い波が押し寄せ、白い浪飛沫が岸壁にぶつかり、せり上がって来ると一瞬「はっ」とする。台風一過というだけにいっそう荒々しい。

岸壁 岸壁 稲ヶ﨑公園
稲ヶ﨑公園から見た太平洋はとても荒々しい

奥松島・大高森

東北地方では稲わら干しの光景をよく目にするが、干し方が独特で大変興味深い。槍を持った兵隊が並んでいるかのよう見える。

稲わら干し 稲わら干し
くいがけ

大高森は宮戸島の最高峰で、山頂付近からは四方を展望することが出来る。時折霧雨が降っているので視界は残念!

散策路
山頂への散策路
松島方面 松島方面 大高森展望台
展望台から見た松島方面
湾内に浮かぶ島
湾内は比較的穏やかな海だ

あ・ら・伊達な道の駅

海沿いの町を後にして内陸部にある鳴子温泉郷の紅葉を眺めに行くことにした。国道47号線沿いにはユニークな名前の道の駅がある。その名も「あ・ら・伊達な道の駅」。殆どの車が吸い込まれるように…続々と駐車場への列に並んでゆくのだ。奥の方へ誘導され行ってみると未舗装の大きな駐車場があるが、やっと空いた場所を探し駐めた。お目当ては農産物直売所だが所狭しと品物が並び大変な混雑、近所で買えない物を探したら、干し柿用の渋柿をたくさん手に入れた。帰宅したら早速柿の皮むきだ!

あ・ら・伊達な道の駅
一度聞いたら忘れない名前「あ・ら・伊達な道の駅」

鬼首間欠泉

道の駅の次は間欠泉見物へ。鬼首温泉郷の一つ、吹上温泉にある間欠泉である。普段は何ともないのだが、少し待っていると最初は白い湯気らしきものがフワフワと出始め、そのうちに「ゴォー」と音が聞こえ吹き上げる。

間欠泉・弁天 間欠泉・弁天
約15~20分間隔で10~15mもの高さまで熱湯を吹き上げる「弁天」

間欠泉・弁天に隣接するように吹上温泉・混浴露天風呂(無料)があるが、あまりにも野趣満点過ぎて、観光客もひっきりなしに見に来るし、入浴する人が殆どいない露天風呂だ。ちなみに足湯は利用客も多い。

吹上温泉 吹上温泉
湯船から間欠泉は見えないようだ
間欠泉・雲竜
「雲竜」の吹上は1m程の高さ

鳴子峡

次なる目的地、鳴子峡に向かったが霧雨が降ってきた。荒雄川の支流、大谷川沿いに続く全長約2.5Km、深さ100mの大渓谷の紅葉は「まさに絶景」と聞くのでどんなところか「行ってみるだけでも…」と思いとりあえず大深沢橋駐車場に車を止めた。大深沢橋を渡り見晴台まで歩いたが、雨にもかかわらずかなりの観光客で賑わっていた。

大谷川と回顧橋 大谷川と回顧橋
大深沢橋から眺めた渓谷と回顧橋
渓谷と大谷川 渓谷
大深沢橋から眺めた渓谷、所々にまだ青葉が見える
大深沢橋 大深沢橋
見晴台から眺めた大深沢橋、ポスターで見かける光景

鳴子温泉

鳴子温泉神社の御神湯として千年の歴史をもつ古湯「滝の湯」で立ち寄り湯を楽しむことに。湧出するお湯の量も豊富で源泉かけ流し、硫黄の臭いがする白く濁ったお湯だ。

鳴子温泉 鳴子温泉
鳴子温泉のシンボル

夜風は冷たいが湯上がりには気持ちがよい。夕方の混雑を避け時間調整(一眠り)をして帰ることに。

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