石巻漁港の朝と奥松島・月浜の再開で舌鼓
宮城県石巻の市街地や漁港を訪れる。石巻市内を散策後は追分温泉に立ち寄り、奥松島の月浜近くに宿泊。翌日は仙台南部の秋保温泉を訪れ、川沿いの磊々峡と二口峡谷を歩く。
2015年11月28日(土)晴れ
石巻漁港
日本有数の水揚げ量を誇る石巻漁港へ向かう。海岸線に沿って真新しい大きな建物が見えてくる。2015年に完成したばかりの新魚市場は全長876メートルもあり、高度な衛生管理に対応した施設である。先ずは石巻魚市場で唯一の食堂、斎太郎食堂で朝食にした。早朝から漁業関係者で満席になる店で、市場に揚がる新鮮な魚を味わうことができる。
石巻市では「マンガによる町おこし」を行っており、宮城県出身の漫画家・石ノ森章太郎の作品に登場するキャラクターの像や壁画などが市内各地で見られる。さらに石巻市中瀬には石ノ森萬画館がある。宇宙船をイメージしたという大きなドーム上の建物が特徴で、少し離れた場所からでもよく見える。
県立自然公園旭山
県立自然公園旭山にに立ち寄る。公園入口にある赤い大鳥居から中腹までは車でも行かれる。旭山(標高174m)の山頂は芝生が広がり桜の名所となっている。また金華山、栗駒山、松島など遠くまで見渡せるパノラマである。
新鮮野菜
所々にある農産物直売所に立ち寄る。
現在の石巻市は2005年に1市6町が合併してできた自治体であるため行政区域が広い。マンホールのデザインも多岐に渡っている。
石巻は温泉が出にくい地域であるが、数少ない温泉の一つとして人気の追分温泉で立ち寄り湯。
大高森
追分温泉から奥松島へ向かう。東日本大震災で甚大な被害を受けた野蒜海岸周辺は、瓦礫こそ撤去されているが殆ど建物も無く、原野のようである。
野蒜を過ぎてしばらく進むと大高森山がある。東松島市の宮古島にある山(標高106m)で奥松島と呼ばれる地区にあり山頂付近からは四方を展望することが出来る。
月浜地区
海に面した月浜町区も津波の被害が甚大な地域の一つであるが、少しずつ宿が営業を再開している。
2015年11月29日(土)曇り
やや高台に仮設住宅が並んでいるが、入居者は徐々に減り、近いうちに取り壊される予定だという。
月浜海岸
新浜岬
新浜荘の裏手から散策道を進むと展望園地に出る。馬の背のように見える御崎を眺める事が出来る。御崎の先端に釣り人の姿があった。
秋保大滝
奥松島から二口峡谷の上流にある秋保大滝へ向かう。二口峡谷の周辺は紅葉も終わり、そろそろ冬到来かという雰囲気である。秋保大滝不動尊境内の脇から遊歩道を歩くと滝を上から眺める滝見台に出る。さらに進むと不動滝橋に到着する。不動滝橋の脇から川沿いの遊歩道を下りて滝つぼに行ってみた。
磊々峡
名取川が秋保石の大地を浸食してできた峡谷で秋保温泉の入口にかかる覗橋を中心にして、上流・下流約1km続く。覗橋下流の峡谷沿いには遊歩道が整備されている。
深い場所では高さが約20mあり、所々で小さな滝が見られる。
秋保温泉入口付近に、電車が展示されていた。かつて仙台市内を走っていた市電であるが廃止にともない、長崎電気軌道に譲渡(1976年)されたものが長崎での廃車により仙台に里帰りをした。
磊々峡散策の後は秋保温泉に立ち寄り湯。湯船は6人程度で一杯になるほど小さめだが、源泉掛け流しの入浴施設である。湯は熱めで別名「あたたまりの湯」とも言われているらしい。
味 ざんまい
最後は亘理で新鮮な海の幸を使った料理を味わえる気軽なお店に立ち寄る。一休みを兼ねてのんびりと夕食をとり、常磐自動車道で帰路についた。