はやて号で行く、景勝松島とみちのく温泉
1日目 – 2006年3月22日(水)晴れのち雪
杜の都、仙台
東北・秋田新幹線「はやて・こまち9号」で仙台入り。今回利用した列車を始めとして「はやて・こまち」は全車指定席。停車駅も少なく「大宮の次は仙台にとまります」というから驚き。おまけに最高速度275km/hということもあって、あっという間に仙台に到着。ちなみに仙台では2003年からSuicaが導入されているため、駅はペンギンの絵だらけ。
日本一の面積を誇るペデストリアンデッキが広がる駅前には、東北随一の繁華街が広がる。
仙臺城(青葉城)跡
まずは仙台市街を散策。仙臺城(青葉城)まで足を延ばすことにした。長い上り坂を上がると天守台に着く。もちろん、ここから仙台市街を一望できる。いい眺め〜!で、そろそろ昼食の時間。
仙台といえば牛タン
仙台に来たからには、名物の牛タンを食べない手はない、ということで「喜助(きすけ)」(駅前中央店)でタンシチューを堪能。牛タン定食とはひと味違った味わいが楽しめる。
作並温泉
仙山線で作並温泉へ。快速で約30分、作並駅は小さな駅だ。列車到着時間になると、駅前に各旅館の送迎バスが並ぶ。
交流電化発祥の地とのこと。なお、係員がいるのは日中のみ。付近には旧作並機関区の機関庫がある。
鷹泉閣 岩松旅館
本日の宿泊は「鷹泉閣 岩松旅館」。この旅館の醍醐味はなんといっても川岸の岩風呂だろう。ここの岩風呂では広瀬川の流れを横目に温泉に浸ることができる。混浴ではあるが、不浄な心をお持ちの方の入浴はご遠慮願いたい。夕食は部屋食。特製「芋の子汁」や「特上和牛すきやき」、「河豚のから揚げ」など目でも楽しむことができるものばかりだ。
天然岩風呂を満喫。4つの源泉からの「かけ流し温泉」が楽しめる。
2日目 – 2006年3月23日(木)雪のち曇り
瑞巌寺
仙山線から東北本線に乗り継ぎ、松島へ。松島駅から瑞巌寺まで15分ほど歩く。杉並木を抜け門をくぐると本堂が姿を現す。本堂内部の部屋には城と見紛うほどの荘厳な襖絵が描かれ、欄間には繊細な彫刻が施されている。息を呑む美しさだ。隣接する宝物館は別料金かと思いきや、自由に見学することができた。これは良心的。
伊達政宗が造営し、後に明治天皇の行在所となった。本堂は慶長14(1609)年に完成。
五大堂
続く五大堂は、坂上田村麻呂が発案したと言われるお堂だ。五大堂へ向かう橋は透かし橋となっていて足下に海が見える。伊達政宗が紀州の名工に再建させたという有名なお堂だ。
松島一の坊
松島オルゴール博物館の売店に立ち寄りつつ向かった本日の宿は「松島一の坊」。全客室で松島湾を一望できる。殊、日の出は絶景。夕食は「牡蠣の仙台雑煮風鍋」や「吉次の煮付」で舌鼓を打つ。さらにサービスの良さも人気の秘訣だ。なお、松島一の坊に温泉はないので、「どうしても温泉でなくちゃイヤ」という方には姉妹旅館の作並温泉「ゆづくしの宿 一の坊」をお勧めしたい。
松島駅
松島観光に便利な仙石線の松島海岸駅とは1km程度離れている。どちらかといえば高城町駅の方が近い。
3日目 – 2006年3月24日(金)晴れ
観瀾亭
遊覧船のりばにほど近い観瀾亭で松島湾を観覧。天気良く、絵になる景色だ。松島博物館も併設され、伊達政宗直筆の書などを見ることができる。
茶室の壁は、掛け軸を必要としないほどの全面壁画。松島博物館を併設。
松島湾
「島めぐり芭蕉コース」は松島とマリンゲート塩釜を結ぶ遊覧コース。海上からは海岸からは感じることのできない、ダイナミックさが体験できる。
マリンゲート塩釜
塩竃神社
塩竃神社までは徒歩10分ほど。202段の急な階段を上る。なるべくなら足腰が丈夫なうちに行きたいものではあるものの、比較的緩やかな裏参道もあるのでご安心を。
創建1200年の歴史を誇る神社で、『奥の細道』にて芭蕉も参拝した。
塩竃神社の前にある「歳時記装置」では、1日に6回のカラクリ公演が見られる。 ちなみにこの写真は13:00の「花組」。
佐浦酒造
本塩釜駅に向かう途中、偶然にも銘酒「浦霞」で有名な佐浦酒造の前を通った。ひょっとしたら試飲などができたかもしれない。本塩釜から仙石線で仙台に戻る。
本塩釜駅
仙台駅周辺
寿司屋「すし海鮮」で特選セットを食べ仙台駅周辺を散策。たまたま見つけた器物家(どうぐや)という店に立ち寄る。そして「はやて・こまち24号」に乗り、無事に帰宅となった。
ふらりと立ち寄った店。民芸品など。張り子(午)がかわいかったので購入。たかはしはしめ工房の作品。