石ノ森萬画館と白石城
石巻市は漫画家石ノ森章太郎ゆかりの地で、市内には石ノ森萬画館やマンガロードなど石ノ森章太郎にちなんだ施設がある。また、白石市には再建ながら全国でも数少ない木造の天守閣を持つ白石城がある。今回はこれらの施設を見学し、情緒豊かな追分温泉と鎌先温泉を訪ねる。
2016年11月26日(土)晴れ
石巻魚市場
石巻魚市場内の「斎太郎食堂」で朝食をとる。食堂は東日本大震災で被害に遭い現在は仮設の建物であるが、早朝から営業しており安価でおいしい食事を提供している。
石巻マンガロード
石巻市庁舎地点から石ノ森萬画館までの約1kmは「石巻マンガロード」である。サイボーグ009をはじめ石ノ森章太郎の人気キャラクターたちが出迎えてくれる。石巻市庁舎前がライダーV3、石ノ森萬画館前がシージェッター海斗だ。また、通りのあちらこちらに世界的なグラフィティアーティストが描いた壁画もあり、歩きながら楽しめるストリートになっている。
- 仮面ライダーV3
- さるとびエッちゃんとブク/星の子チョビン
- 佐武と市捕物控
- 赤レンジャー/サイボーグ006
- サイボーグ004/サイボーグ007/サイボーグ008
- サイボーグ009/サイボーグ005とサイボーグ001
- スカルマンのポスト/ジュン
- 石巻駅/駅前のからくり時計
- サイボーグ002/サイボーグ003
- 仮面ライダー
- ロボコン
石ノ森萬画館
1995年に当時の石巻市長と石ノ森章太郎が対談したのを契機に、シャッター街化した石巻の中心市街地に賑わいをもたらす目的で「マンガランド構想」が策定され、石ノ森は萬画館建設の実現に向け尽力してきたが1998年に60才で死去した。その後石ノ森の遺志を受け継ぎ2001年に「石ノ森萬画館」がオープンした。2011年の東日本大震災で1階部分が浸水し大きな被害が出て1年8か月の休館の後、再オープンとなり現在に至っている。
- 宇宙船のようなデザインの石ノ森萬画館
- エントランスではシージェッター海斗とサイボーグ002が迎えてくれる
- 石ノ森章太郎作のキャラクターとベンチに座る仮面ライダー
- 北上川中洲にある石ノ森漫画館と花火、ロボコンをデザインした石巻市のマンホール
- 石巻川開き祭り花火大会をデザインした石巻市のマンホール
追分温泉
石ノ森萬画館を見学した後、追分温泉に向かった。追分温泉は車がやっと通れる程の細い林道を登り進めて行くとやがて現れる秘湯の雰囲気が漂う温泉である。樹齢500年のカヤの木で造られた浴槽に浸かり一日の疲れを癒やした後、今夜の宿泊先の奥松島に向かった。
2016年11月27日(日)曇り
前夜の宿泊先の奥松島から多賀城駅を経由して白石城に向かう。
白石城
白石城(別名:益岡城、桝岡城)は、白石市の中心部(益岡公園)にあった平山城である。仙台藩の南の要衝であり、関ヶ原の戦い後、明治維新までの260余年間、仙台藩主であった伊達家の重臣・片倉氏の居城となった。明治維新を経て明治7年に解体されたが、伊達政宗の片腕として名をはせた片倉小十郎景綱の偉業を偲び、平成7年に三階櫓(天守閣)と大手一ノ門・大手二ノ門が史実に忠実に復元された。
神明社
白石城に隣接する神明社は807年(大同2年)に坂上田村麻呂が創建したと伝わる神社で、近世は白石城の鎮守社として片倉家から信仰された。1899年に起こった白石大火で社殿のほとんどが焼失し、1900年に現在地である白石城の二ノ丸に本殿を造営し、1906年に拝殿を造営した。現在の神明社社殿は1935年に改築したものである。
武家屋敷
後小路(うしろこうじ)は、白石城北、三の丸外堀にあたる沢端川に面した町並みで、白石城の中級家中の屋敷が立ち並んでいた。宮城県指定文化財の旧小関家は後小路南側東端の屋敷で、260余年前に建てられたとの記録がある。
白石城と三の丸外堀にあたる沢端川の中間には、古くから「白石」の地名の由来になったと言われる石がある。この石の根っこは深く、白石市から仙台市泉区の根(ねの)白石まで続いていると伝えられていて、遠い二つの場所にある石が繋がっているように、神石白石で良縁祈願をすれば成就すると言われ、縁結びスポットとして有名である。
鎌先温泉
鎌先温泉は600年以上の昔、里人が鎌の先で発見したとの言い伝えがあり、湯治場として栄えた温泉である。五軒ある旅館のなかでも最上屋旅館は寛政元年創業という歴史をもつ老舗旅館で、日本秘湯を守る会の会員でもある。
帰路、亘理の「味ざんまい」で食事をとり帰宅した。