秋の鳴子峡を歩く
「鳴子峡の紅葉も最盛期では…」と思い先週に引き続き再度訪ねてみた。一週間で色付きも増し、陽の光に照らされた渓谷は見事なまでの景観で、まさに「錦秋」である。鳴子ダムではダムの内部を見学。また湧出量も豊富な鳴子温泉・源泉掛け流しの湯は身も心も温まり秋満喫の旅となった。
2010年11月6日(土)晴れ時々曇り
常磐道、磐越道、東北道と乗り継ぎ古川ICから国道47号線で鳴子峡へ。駐車場に到着した時にはすでにかなりの車が駐まっていたなんとかセーフでやれやれ。紅葉の時期は普段無料の駐車場も有料となるが、大深沢橋駐車場は無料であり午前中早い時間に満車となってしまう。鳴子峡には幾つかの遊歩道が整備されているので、散策を楽しみに出発した。
大深沢越え遊歩道
鳴子峡レストハウスを起点とする周回コース(一周2.2Km、50分)を歩く。大深沢橋駐車場から大深沢橋を渡り、鳴子峡レストハウス前の見晴台、回顧橋を回って駐車場へ戻るコースだ。あずまや(お休み処)を過ぎると、まもなく大深沢を渡る橋に到着。この辺りが仙台出羽街道中山峠(奥の細道)の「大深沢越え」であった。当時はかなりの難所であったらしい。
中山平入口から回顧橋(みかえりばし)までは折り返しの遊歩道(片道350m、往復30分)がある。階段を降りればすぐだ。以前はここから鳴子口まで散策できたようである。
大深沢越え遊歩道は道幅も広く緩やかな勾配で紅葉狩りには楽しめるコースとなっている。
大深沢橋駐車場へ戻ると駐車待ちの車が並び警備の人が誘導していた。次に予定している鳴子峡遊歩道の「鳴子側入口」の近くにある駐車場へ向かった。
鳴子峡遊歩道
鳴子峡遊歩道は閉鎖中の部分がかなりあり「鳴子側入口」から入り「大谷観音」手前までの折り返し通行で(片道1.3Km、往復50分)散策できる。閉鎖中の遊歩道に巨岩・奇岩が多く点在するので少し残念な気がする。
鳴子ダム
時間に余裕があるので鬼首方面に行ってみることにした。前回素通りしてしまった鳴子ダムに寄ってみたがこちらの紅葉もなかなか奇麗であった。
普段は申し込みが必要となるダム見学だが、紅葉狩りのイベントとして行われていた。丁度良い機会なので申し込みを済ませ順番を待つ間、天端を歩いてみた。
インクライン(自動昇降機)に乗って急な斜面をゆっくり下り、ダム堤体内監査廊まで降りる。
鳴子温泉
湯めぐり駐車場に車を駐め、鳴子駅と温泉街を散策しながら共同場「滝の湯」へ行ってみた。滝の湯は昔の湯治場の雰囲気が残り、これぞ温泉街の共同場という感じである。入浴料が安い(大人 150円)のも嬉しい。
温泉街周辺には飲食店もあまりないので、温泉からの帰り道にあるお蕎麦屋さん「そば処 小花」に寄ってみた。昔からの家族経営のような、こぢんまりとした店内であった。