よいとこせへ。伊勢志摩みえ探訪
初夏の志摩半島を訪れた。日本では「お伊勢参り」と言われる神宮参拝が広く知られているが、遠方から訪れるのはなかなか大変である。もちろん伊勢と言えば神宮参りだけではなく、日本有数のリアス式海岸が広がり、古くから風光明媚な場所としても知られている。
2012年5月26日(土)晴れ
皇大神宮(内宮)
早朝、伊勢の神宮前はまだ人の姿もまばら。日本全国の神社の「本宗」とされる神宮だからこその荘厳な雰囲気が漂う。到着するなり、日の丸の描かれた黒塗りの大型車両が集結していたので何事かと思ったが、どうやら団体で参拝に訪れているようだ。 宇治橋を渡り進んでいくと神楽殿があり、さらにその奥に位置するのが正宮である。
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- 神宮の表玄関
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- 五十鈴川に架かる木造の橋
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- 二羽のニワトリ
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- 第一鳥居をくぐる
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- 参拝する前に心身を清める場所
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- 内宮の参道
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- 風の神・風日祈宮(かざひのみのみや)を祀る
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- ご祈祷のお神楽を奏し御饌(みけ)をお供えする御殿
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- 天照大御神をお祀りする正宮
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- 20年に一度の大祭「神宮式年遷宮(平成25年秋)」に向けての工事
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- 清掃風景
おはらい通り
神宮前のおはらい通りには多くの店が軒を連ねる。昼ともなれば多くの人で賑わう通りだが、こちらも早朝は人通りが少ないうちに、ぶらりと散策。
おかげ横町
おはらい通りの一角に、かつての門前町を再現した「おかげ横丁」がある。江戸時代から明治時代初期の雰囲気が楽しめることから神宮参りにやって来た観光客などが立ち寄るようだ。折しも26・27日はちょうど「おかげの市」の開催日で、横丁には露天のような出店も並び賑わっていた。
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- 伊勢の地酒「おかげさま」の蔵元・伊勢萬 内宮前酒造場
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- 5月のおかげ市開催は26日と27日であった
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- 海老丸と豚捨
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- 漁師の持ち船の名前をそのまま屋号に用いた海老丸
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- 伊勢の老舗牛肉屋「豚捨」大人気のコロッケ
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- 昔の芝居小屋風につくられた「おかげ参りの歴史館」で江戸時代の「おかげ参り」が体験できる
太鼓櫓では伊勢玩具大会が開催され名人技の披露を見学することが出来た。
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- 独楽回し名人・藤田 由仁(ふじた よしひと)氏による名人技の披露
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- 神路屋の二階からの眺め
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- 吟味した素材を丹念に仕込んだ「伊勢醤油」
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- うどん専門店「ふくすけ」名物「伊勢うどん」は看板メニュー
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- たまり醤油を使った濃褐色のタレは見た目は辛そうだが…これが辛くない
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- 普通のだし汁、きつねうどん
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- 食事を終えて店を出たら…行列が出来ていた
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- 五十鈴川に架かる新橋から見るおかげ横町・正面入口
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- 正午になるとかなりの参拝客
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- 江戸時代に一般化した伊勢神宮の「おかげまいり」の様子をデザイン
豊受大神宮(外宮)
内宮から少し離れた場所にある外宮に立ち寄る。一般的には外宮から内宮へというのが正式な参拝順序とされているが、旅程の都合として了承いただきたい。
鳥羽・二見浦の夫婦岩
伊勢志摩の名勝、二見浦へ。5~7月の間は夫婦岩の二つの岩の間から昇る日の出が見られるという。特に夏至の前後一週間は岩の中央から昇る日の出が絶景のようだ。
鳥羽・相差
鳥羽から相差の宿に向かう。今夜は「料理民宿かしま」で海鮮づくし。
2012年5月27日(日)晴れ
日の出
せっかくの海辺にいるので、少し早めに起きて日の出を拝む。
近鉄志摩線
鳥羽と賢島とを結ぶ近鉄志摩線がよく見えると言うことで船津駅に立ち寄ってみた。
さきしま半島、展望台めぐり
志摩半島の先端部、英虞湾を囲む一体はさきしま半島と呼ばれ、リアス式海岸として知られる複雑な形の海岸線が続いている。 小さな島々や入江が連なる景色は特徴的だ。
御座
さきしま半島の先端へと足を伸ばす。西側の先端にあるのが御座白浜で、綺麗な砂浜が広がっている。
「手こね寿司」は志摩の漁師さんが船上で漁の合間に素早く魚をおろし漬けにした刺身をご飯に混ぜ込み、食したのが起源と言われる。
大王崎
続いて志摩半島南東端に位置する大王崎へ。先端に建つ灯台までは歩いてすぐ。
夕陽
午後7時過ぎ、再び桐垣展望台へと戻り、太平洋に沈む夕陽を望む。こちらは「日本の夕陽百選」だそうで、到着したときはすでに先客が日没を待っていた。
新東名高速道路
今回は往路・復路ともに4月14日に開通したばかりの新東名高速道路(御殿場JCT~三ヶ日JCT間)を利用した。東名高速道路に併行する新東名は、道路幅が広くカーブが少ないため設計上の最高速度は120~140km/h(現在の制限速度は100km/h)とも。特にトンネル内が明るく、巨大な非常口誘導灯が印象的だった。新設計のサービスエリアNEOPASAも斬新な雰囲気である。