色とりどり磐梯吾妻スカイライン
紅葉真っ盛りの磐梯吾妻スカイラインを訪れた。紅葉時期にはとりわけ人気のコースである。高湯温泉から土湯峠へ、吾妻の山並みを縫うパノラマコースで秋を彩る絶景に出会うことが出来た。
2012年10月20日(土)晴れ
つばくろ谷
福島市街からフルーツラインを抜けて磐梯吾妻スカイラインに向かう。天気がよく、磐梯小富士を眺めながら走る。磐梯吾妻スカイラインは通常であれば有料道路であるが、今年度は他の2路線とともに無料開放されている。入口を抜けてほどなく、最初の見場所である不動沢橋に到着した。すでに観光客でにぎわっていて、紅葉に染まるつばくろ谷を写真に納めようとする人々が橋の上にずらりと並んでいる。お目当ては橋から見下ろす不動沢の滝で、紅葉に包まれた滝は見もの。下流側には福島盆地があり、遠く福島市街全体を一望できる場所である。
天狗の庭
続いて「天狗の庭」と呼ばれる展望スポットに移動。吾妻連峰をバックに一面を覆う紅葉が見事だ。もちろん紅葉は展望スポットからだけではなく、どちらを向いても全山が紅葉だ。大きな駐車場はないので、車を路肩に寄せて眺める。
浄土平散策
絶景を眺めながら、浄土平に到着。浄土平レストハウス前でやっていたアンケートに答えたところ、赤べこのキーホルダーをもらった。続いて吾妻小富士(摺鉢山)の火口を一周できる散策コースを歩くことにした。この火口は直径約400mで、1周するには1時間ほどかかる。この日、浄土平周辺の紅葉はあせ始めと聞いていたが、裾野に広がる紅葉が目を楽しませてくれた。火口を一周するコースは風が強く、やや肌寒く感じた。見晴らしは良く、360度のパノラマ展望である。
- 駐車場から眺める吾妻小富士
- 登り口から階段が続く
- 駐車場の後方に一切経山
- 火口壁
- 稜線から望む浄土平
- 火口壁の稜線
- 火口壁の稜線を歩く
- 火口壁の稜線を半周したところ
- 福島盆地
- 火口と一切経山
- 火口壁の岩
- 草紅葉が花壇のよう
- 裾野に広がる紅葉
- 歩いた稜線を振り返る
- 吾妻小富士の草紅葉
国見台
そろそろ磐梯吾妻スカイラインも終盤、吾妻八景・国見台に到着。車の流れが多くなってきたので早々に引き上げることに。
幕滝
磐梯吾妻スカイラインを終点まで走って土湯側に到着。これより、やや奥まった場所にある幕川温泉のさらに奥にある幕滝を目指す。幕川温泉は土湯峠温泉郷の中でも山深い場所にある温泉で、2軒の宿が並んでいる。その温泉宿の脇を抜けて滝までの遊歩道が整備されている。
遊歩道は途中から川に沿うようにして上流へと登っていく。しばらくすると正面に1つめの滝が見えてくる。
そしてさらに川を渡るように道を進むと幕滝が現れた。滝の高さは30mほどで見応えがある。
温泉宿周辺の紅葉は陽を浴びて一段と奇麗だ。
鷲倉温泉
幕川温泉に入ろうかとも思ったが、今回は鷲倉温泉で立ち寄り湯をした。標高1,230mの高原にあり夏は福島県内で最も涼しいと言われている。また酸性緑礬泉と弱硫黄泉の2つの異なった泉質が楽しめるのも魅力の一つだ。特に岩根の湯は、露天風呂から紅葉も楽しめたので大満足だった。
小野川湖
レークラインの料金所のそばで小野川湖が見えた。小野川湖は、1888年の大噴火で発生した土石流により小野川、長瀬川などがせき止められ出来た湖である。
黄金平
続いて磐梯吾妻ゴールドラインに入る。数カ所に展望台があり、まず黄金平に立ち寄った。この場所からは、1888(明治21年)年の噴火で生じた磐梯山爆裂火口壁が間近に見られる。
まぼろしの滝
駐車場から2~3分でなぜ「まぼろしの滝」なのか不思議であった。最近遊歩道が整備され滝まで入れるようになったが、以前はなかなか見られなかったという事から「まぼろしの滝」と言うらしい。木立の中を進むと正面に大きな滝が現れるはずであったが…水量が少なく飛沫を上げながら豪快に岩壁を流れ落ちる滝は見られなかった。やはり幻なのだろうか。
滑滝展望台
展望台からかなり離れており、一目見ただけでは見落としてしまいそうな滝だ。
ゴールドラインを出て猪苗代駅に向かう。手書きの駅名看板がレトロな雰囲気を醸し出す駅舎「猪苗代駅」は「東北の駅百選」に指定されているので立ち寄ってみたのである。「秋の日は釣瓶落とし」というがそろそろ日が沈み始めてきたので、猪苗代磐梯高原インターから帰路についた。