富山五箇山めぐりと新穂高ロープウェイ見学
富山県の高岡から五箇山、西穂高を目指すコース。高岡では悪天候ながらも瑞龍寺と高岡大仏を観光。氷見では忍者ハットリくんの世界を身近に感じながら日の出を拝んだ。翌日は五箇山の合掌造り集落を見学。3日目はさらに天候が悪化しつつあったため、まだ天気の良さそうな長野側でのんびりと観光した。
2013年8月23日(金)雨
北陸自動車道を経由して高岡へ。渋滞はないが一部区間で雨が降っているため注意しながら進む。
瑞龍寺
早朝のうちに高岡の瑞龍寺に到着。総門から入ると山門が見える。中には綺麗な芝生が広がっているのが見える。山門から左右に配された回廊へ入る。回廊は長い廊下のようになっており奥まで見渡せる。回廊の最も奥に位置するのが法堂と大茶堂。このうち大茶堂の建物は土壁でできており日常空間と距離を置いている(火災の際に延焼を食い止める役割を担っている)という。回廊に囲まれた中心に位置する仏殿には釈迦・文殊・普賢の三尊が安置されている。回廊の途中には鐘楼や大庫裏(調理配膳や寺務運営を行う堂)、僧堂なども見られる。坐禅修行をする建物で、坐禅だけを行う場合は禅堂、食事等の修行をも合せ行う場合を僧堂と言う。日本に数ある禅堂のうち、重要文化財になっている禅堂は全国で3カ所だという。
金剛力士像は仁王像の名で親しまれており、口を結んだ吽形(うんぎょう)像と開口の阿形(あぎょう)像の2体を一対として寺院の表門などに安置されている。
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- 金剛力士像
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- 伽藍の中央に位置されている仏殿
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- 仏殿の左が僧堂
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- 木の茶色と障子の白が自然光と調和し凛とした雰囲気
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- 大庫裏の前
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- 大庫裏の前から、雨が強くなってきた
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- 大茶堂から大庫裏への回廊
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- 法堂
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- 法堂の奧に佇む茶室
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- 法堂から鐘楼を眺める
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- 釈迦・文殊・普賢の三尊
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- 3カ所の僧堂は京都東福寺、字治の万福寺と瑞龍寺
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- 回廊を一周して山門に戻る
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- 総門からもう一度、山門を眺める
高岡大仏と金屋町
この頃からやや雨が激しくなってきた。雨の降りしきる中、瑞竜寺からほど近くにある大佛寺に移動。高岡の主要産業の一つである高岡銅器の技で鋳造された大仏である。台座の中を巡回できるようになっており、地獄変・極楽変の絵画が展示されている。高岡大仏は地元の力によって作られたという経緯があり、地元の人々からも親しまれているようだ。
続いて高岡大仏の鋳造にも重要な役割を果たした高岡鋳物産業の中心となる町並み「金屋町」を散策。特に鋳物関連の職人(鋳物師)が集まる通りがあり、趣のある千本格子造り(さまのこ)の町並みが続いている。
氷見
氷見市内へ。途中で道の駅氷見に立ち寄る。もともとあった道の駅氷見は閉店しており、川を挟んだ場所にある場外市場「ひみ番屋街」が新しい道の駅になっている。ひみ番屋街の中にある氷見前寿しで昼食をとった。
氷見市は藤子不二雄A氏の生誕地という縁から忍者ハットリ君、笑ゥせえるすまん、怪物くんなどなどのキャラクターで町おこしをしているようで、市街地の至る所で藤子キャラクターのモニュメントを目にすることができる。商店街の道路脇に転々と並ぶキャラクター像を眺めながら歩く。バス停横にある喪黒福三像が目立つ。
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- ハットリくん巨大壁画がお出迎え
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- 「忍者ハットリくん」のアートやモニュメントが集中するエリア・まんがロード
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- シンちゃんと獅子丸
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- 「忍者ハットリくん」の像がある休憩所
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- バス停に喪黒福造、ポストの上にはハットリくん
富山湾の魚をモチーフにした「サカナ紳士録」のモニュメントが街にいっぱいある。
藤子不二雄A氏の生家・光禅寺には、忍者ハットリくん、怪物くん、プロゴルファー猿、喪黒福造の等身大の石像がある。
氷見駅前に停まっているタクシーにも忍者ハットリ君のイラストが描かれており、イラストも町中の至る所で見られる。ちなみに列車は悪天候のため運休中で、駅の待合室には列車を待つ人々の姿もあった。
湊川の上には橋のようにかけられた「カラクリ時計・虹の橋」があり、毎時ちょうどに中から忍者ハットリ君に登場するキャラクターが沢山せり出してくる。
氷見市はブリが豊富に獲れるので、氷見ブリをデザインしたマンホールだ。氷見市のシンボルキャラクター「キットちゃん」の頭にもブリがのっている。
本日は氷見げんろくに宿泊。ちなみに源泉掛け流しの温泉宿である。
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- 前菜(バイ貝煮、海老マヨネーズ焼き、もずく)酢の物、焼き物(サワラの味噌漬け、はじかみ、胡瓜)
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- 季節の盛り合わせ/氷見牛しゃぶしゃぶ
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- じゃが芋のまんじゅう/氷見うどん
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- 天ぷら(海老、茄子、蓮根、獅子唐)/海老の海鮮汁、香の物
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- ココナッツプリン
2013年8月24日(土)曇り
前日の雨は収まり、朝は日の出が見えた。ただ道路が通行止めの場所もあり注意が必要であった。
この日は氷見から五箇山へ。五箇山合掌造り集落は、岐阜県の白川郷とともに「白川郷・五箇山の合掌造り集落」として世界文化遺産に登録されている。山間部に位置するため冬季は日本有数の豪雪地帯であり、かつては隣接する街との行き来も難しい時代があった。そのような事情も独特な形態の家屋が造られるようになった理由とされている。現在では五箇山トンネル(五箇山~福光間)や袴腰トンネル(五箇山IC~福光IC間)の竣工により、通年での往来が可能となっている。
途中、雨晴海岸に立ち寄ってみたが氷見線は前日の列車運休の影響でまだ再開されていなかった。
菅沼集落
五箇山インターで降り、まずは五箇山合掌造り集落の一つである菅沼集落に立ち寄る。国道から一段下がった川に近い場所に集落がある。そのため国道からは集落全体を一望できる。駐車場から集落まではエレベーターもあるので、急な階段を上り下りする心配は不要。全体的に山間のこぢんまりとした集落といった感じで、白川郷に比べるとどこか素朴な感じがする。
菅沼集落から歩いて10分位のところに青少年旅行村・合掌の里がある。五箇山の合掌造りを保存するため合掌家屋を移築した施設。合掌造りコテージは我が家のような気分が味わえる施設のようだ。
GPSログ
出発時刻: | 11:03:30 |
到着時刻: | 12:37:28 |
合計時間: | 1時間33分58秒 |
合計距離: | -5998.44km |
最高標高: | 429.4m |
最低標高: | 315.29m |
平均速度: | -0.02km/h |
相倉集落
相倉集落は菅沼集落から少し離れた場所にある。菅沼集落と同じく合掌造り家屋が良好に残っている地域である。集落の端にある高台から全体を一望できる。
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- 高台から集落全景を一望
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- ふるさと眺望台から
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- 集落を散策
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- 火事の場合は一斉に放水するという
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- 集落を散策
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- 天狗様の足跡?
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- 長閑な田園風景の中に走るクロネコヤマト
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- 入口に戻る
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- 南砺市のマンホールは桐とツツジのデザイン
本日は奥飛騨温泉郷 新平湯温泉のお宿いちだに宿泊。
宿の前にあったマンホール。新平湯の温泉名があるので奥飛騨温泉郷にあるそれぞれの温泉名(平湯温泉、福地温泉、新平湯温泉、栃尾温泉、新穂高温泉 )のマンホールが存在するのか?
2013年8月25日(日)曇り
西穂高~松本
早朝は曇り空だったため西穂高ロープウェイに乗るかどうか考えたが、時折雨が降る悪天候もあり見送り。そのまま安房トンネルを抜けて松本(長野県)側へ。長野県側では、岐阜県側ほど天候は悪くなく、晴れ間も見えた。
道の駅 安曇野松川の前で見つけたマンホール。自然豊かで静かな田園地帯・松川村をあらわすシンボル・鈴虫が松川村マスコットキャラクター(リンリンちゃん&リン太君)になっている。。
白馬村
予定変更でまだ時間もあることから、八方尾根を散策することにした。天候は曇り空であったが、雲の合間から白馬連峰が見えた。
黒菱平駐車場からリフト2本を乗り継ぎ八方池山荘(標高1830m)に向かう。八方尾根自然研究路を八方池まで軽くトレッキング、夏の名残の花や秋の花が咲き始めていた。
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- まだヤナギランが咲いていた
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- 斜面に広がるお花畑
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- 八方尾根自然研究路での花
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- 八方尾根自然研究路での花
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- 雲の中から…
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- 第2ケルンが見えてきた
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- 八方池方面
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- 八方池に到着
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- 次第に雲が切れてきた
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- 八方池周辺の花
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- 風に揺れるタカネマツムシソウ
雲の切れ間からときおり白馬連峰が姿を現し、久し振りに見ることが出来た景色であった。
GPSログ
出発時刻: | 13:55:58 |
到着時刻: | 15:44:38 |
合計時間: | 1時間48分40秒 |
合計距離: | -5947.65km |
最高標高: | 2071.29m |
最低標高: | 1717.71m |
平均速度: | -0.02km/h |
白馬でのお決まりコースであるが、八方温泉・第二郷の湯で立ち寄り湯、蕎麦酒房 膳で軽く食事を済ませて帰路に着いた。