足立美術館の庭園と国宝投入堂を見た
島根県の足立美術館を訪ねた。同館は横山大観コレクションや美しい庭園で知られる美術館である。また鳥取県では断崖絶壁に建つ国宝・投入堂を見学し、紅葉真っ盛りの奥津渓を歩いた。
2014年11月1日(土)晴れ
足立美術館
安来市にある足立美術館に到着。足立美術館は、安来市の実業家・足立全康(あだちぜんこう)のコレクションをもとに横山大観の作品を数多く所蔵している。1984年には横山大観特別展示館を開館、1988年には河井寛次郎と北大路魯山人の作品を収めた陶芸館を開館した。また日本庭園についても「しおさいプロジェクト 2013年日本庭園ランキング」において11年連続日本一となるなどの特色を持つ美術館である。
苔庭
入館してから最初に見えてくるのが苔庭だ。ゆるやかな曲線を描く杉苔が美しい。足立美術館の創設者である足立全康の庭造りへの情熱の賜であろう。
枯山水庭
主庭である枯山水庭にも曲線が多用され、優雅な雰囲気である。また背景の山が借景として色を添えている。室内には広く観覧場所が設けられ、ゆったりと眺めることもできる。とにかく隅々に至まで手入れが行き届いているので見事としか言いようがない。また当然ながら四季により違った景色が楽しめるそうである。
屋内展示
総数100点以上という横山大観コレクションを柱とする近代日本画、さらに河井寛次郎、北大路魯山人による陶芸品も収蔵されている。
米子
足立美術館を後にして米子、境港方面へ向かう。途中で安来の道の駅あらエッサに立ち寄った。
美保関
美保関灯台
境港から橋を渡って美保関灯台は山陰最古の石造灯台である。隣の建物が灯台ビュッフェになっていていて、海を眺めながら食事が楽しめる。
美保の港と美保神社に立ち寄る。
美保神社
美保神社は出雲大社とあわせて「出雲のえびすだいこく」と総称される。現在の本殿は1813年(文化10年)の造営で、特殊な形式のため「美保造」または「比翼大社造」とよばれている。
佛谷寺
美保神社から青畳通りを抜け、さらに奥へ進むと佛谷寺がある。
関の五本松
関の五本松は、かつて美保神社後方の山の上にそびえ立っていた5本の黒松のことである。江戸時代、美保関に入る船はこの5本の黒松を目印にしていたと言われる。民謡「関乃五本松節」にも登場するなど親しまれていたが、その後の相次ぐ台風や松食い虫により全て倒れてしまった。周囲一帯は五本松公園になっており、現在は三代目の松が植樹されている。
翌日は大山に登るため、美保関から大山の麓に移動して宿泊。
2014年11月2日(日)雨のち曇り
大山登山の予定であったが天候不良のため中止。
大山
大神山神社と大山寺周辺を散策することにした。しばらく参道を登ると神門があり、さらに石段が続く。大山への登山口でもあり、登山客の姿もある。石段を登ったところが奥宮で、大山も見える。その後ろに下山神社や登山口がある。
- 大山寺山門
- 道案内のプレート
- 大神山神社、明神鳥居
- 参道
- 神門
- 石段と奥宮
- 奥宮の後ろに見えるのが大山
- 彫刻
- 下山神社
- この辺りは紅葉が見頃
- ダイセンキャラボク
- 奧宮の脇に登山口
- 山道
- 霧が出てきた
- ヤマアジサイが沢山
- 紅葉
奥宮を後にして再び参道を戻る。途中で横道に入り、僧兵荒業の岩や地蔵を眺めた。
大山寺の脇道へ入ると紅葉が綺麗だった。
天気は依然として曇り空で、時折大山が見えた。
GPSログ
出発時刻: | 9:25:23 |
到着時刻: | 12:21:40 |
合計時間: | 2時間56分17秒 |
合計距離: | -6200.47km |
最高標高: | 998.42m |
最低標高: | 750.21m |
平均速度: | -0.02km/h |
三徳山
三徳山三佛寺は標高899.9mの三徳山にある寺である。断崖絶壁に国宝の投入堂があるのだが、たどり着くまでには多少の山道を登らなければならない。
ここからは登山道。山上区域への進入は8時から15時までで、天候によっては進入禁止になることもある。もともと行者行道のため多少険しい場所もある。入山時刻は14時30分。
鐘楼を過ぎたあたりから道の起伏がなだらかになり歩きやすくなった。
最奥にある投入堂に到着。15時30分なので、ここまで約1時間。
GPSログ
出発時刻: | 14:25:12 |
到着時刻: | 16:21:44 |
合計時間: | 1時間56分32秒 |
合計距離: | -6170.11km |
最高標高: | 520.93m |
最低標高: | 241.63m |
平均速度: | -0.02km/h |
本日は奥津温泉に宿泊。奥津温泉は湯原、湯郷(ゆのごう)とともに美作三湯(みまさかさんとう)として知られる。
2014年11月3日(月)曇りのち晴れ
奥津温泉には「足踏み洗濯」という風習があり、奥津橋のたもとで実演が行われることがある。かつては熊や狼を見張りながら、奥津音頭に合わせて足踏み洗濯をしていたのだそうである。
奥津渓
紅葉を眺めながら奥津渓を歩く。ちょうど「奥津温泉もみじ祭り」期間で観光客も多い。
- 奥津川の渓流沿い
- 傘ヶ滝の甌穴群
- 奥津渓
- 笠ヶ滝
- 大釣橋付近の紅葉が一番の見頃
- 奥津渓
- 奥津渓
- 遊歩道
- 町はずれ地蔵
- 苔の岩
- 大釣の赤樫
- 日が出てきた
- 川とモミジ
- もみじ祭の期間中、一般車は通行禁止
- 般若寺温泉
- 川の近くの遊歩道
- 静かな流れ
- 臼渕の甌穴群
- 足下に注意
- 甌穴
GPSログ
出発時刻: | 8:19:38 |
到着時刻: | 10:49:50 |
合計時間: | 2時間30分12秒 |
合計距離: | -6160.9km |
最高標高: | 400.29m |
最低標高: | 309.37m |
平均速度: | -0.02km/h |
奥津温泉街に戻って町歩き。
誕生寺
奥津湖の次は久米南の誕生寺に立ち寄った。法然上人生誕地とされることから誕生寺と呼ばれている。
浄土院
棚田
北庄地区上籾地区の棚田は棚田百選に選定されている。北庄地区には、ため池百選に剪定されている神之渕池(かんのぶちいけ)もある。
上籾棚田を後にして帰路に着いた。途中で近くの蕎麦畑と境神社に立ち寄った。