さいたま市に開館!鉄道博物館
埼玉県さいたま市の鉄道博物館を訪れた。2006年に閉館となった交通博物館を引き継ぐ施設として、2007年10月14日にオープンしたものであるが、展示は鉄道関係のみである。
2007年11月1日(木)曇り
鉄道博物館は、大宮駅からニューシャトルで3分程度、徒歩では20分程度の場所にある。JR東日本の大宮総合車両センターに隣接しているため、今後は双方の合同イベントなども行われる見通し。
いよいよ入館
入館の際にはICカード「Suica」の利用が基本で、それ以外は貸出用のICカードを借りて入館する。ちなみに後でSuicaの記録を調べたところ、自販機等で買い物した時と同じような記録が残っているが、グリーン券と同じような仕組みなのだろうか。
体験施設
まず屋外にはミニ運転列車と呼ばれる3人乗りの小さな箱形列車が設置されている。自動列車制御装置や自動列車停止装置があり、実際の運転さながらの体験ができるようである。入場時にすでに予約がいっぱいだったため、今回は体験することができなかった。また、別々の建物を結んでミニシャトル列車が走っているのだが、午前中は故障していたため乗れなかった。
ラーニングホールには「駅構内ラボ」「車両工場ラボ」「デザインラボ」があり、さまざまな体験学習ができるらしい。
ヒストリーゾーン
実物車両が数多く展示されている場所がヒストリーゾーンである。古くは1号機関車から200系新幹線まで実物車両が並んでおり迫力は満点だ。
貨物列車
JR貨物が協賛していることもあり、交通博物館にはほとんど無かった貨車やコンテナの展示が充実している。また機関車を下から見上げることができる場所もあり、滅多にできない経験をすることが可能。
EF66、コキ50000、ED40の下部にあるアプト式ラックレール用の機器
旅客列車
1号機関車や弁慶号など、おなじみの機関車が並んでいる。ちなみに木造車両の展示を見たのは初めてであるし今では珍しいから、なかなか良いのではないかと思う。
新幹線の誕生
200系車両は、リニューアルされた車両が今なお現役と言うこともあり、それほど珍しい存在ではない。あと何年かすれば、もう少し懐かしさを感じるようになるのだろうか。
鉄道の歴史と収蔵品
ヒストリーゾーンの2階へ上がると、鉄道歴史年表が壁一面に広がっている。年表の下にはその時代を彷彿とさせる資料や模型などが並べられ、わかりやすく展示されている。
その他の施設
交通博物館で見たはずのものが展示されていないので、どうしたものかと思っていたところ、コレクションギャラリーに展示されていた。コレクションギャラリーは、いわば収蔵資料の保管庫といったところであり、交通博物館で展示されていたものを中心として収蔵資料の一部を見ることができる。ただ展示棚が3段もあり、しかもかなり高さがあるため、小さな子どもが上段の展示品を見るのは難しいかもしれない。その他にも鉄道模型ジオラマや、運転シミュレーターをはじめとしていろいろ楽しめるようにはなっているのだが、今のところ待ち時間も長いので、全てを楽しむのはやはり難しい。
全体的な感想としては、開館したばかりということもあり、まだまだこなれていない印象を受けた。安心して見学できるようになるまでには、もう少し時間がかかるかもしれない。