昭和の古き佇まいを残す町
紅葉がそろそろ見頃ということで東京にある六義園を訪れた。六義園を散策した後は千駄木、谷中を抜け、日暮里までウォーキング。その日の気分や天気により出掛けられる身近な場所である。
2007年11月16日(金)晴れ
六義園
駒込駅からほど近い場所にある六義園は、江戸幕府の第5代将軍・綱吉に仕えた柳沢吉保が、元禄15(1702)年に築園した大名庭園。国の特別名勝にも指定された園地の様式は「回遊式築山泉水(つきやませんすい)」であり、中の島にある築山を池が取り囲む形になっている。この池の周囲には園路が巡らされ、のんびりと歩きながら四季折々に移り変わる景色を楽しむことができる。今回は秋の風情、紅葉を眺めに出掛けたのだが、ハゼは見頃であったもののモミジはまだ早かった。都内の中でも特に紅葉が有名な六義園では、11月23日~12月16日にかけてモミジのライトアップが行われる。夜空に赤く燃え立つ様に浮かび上がるモミジは、さぞ幻想的であろう。
園内で一番高い築山で、標高35m、頂は「富士見山」と呼ばれ素晴らしい展望が開けている。
歴史と文化の散歩道
本郷通りにある吉祥寺の前には「歴史と文化の散歩道」の案内版があり、地域の歴史や文化に親しむためのウォーキングコースが紹介されていた。地図には全部で23のコースがあり、今の道はちょうど谷中コース(8番)にあたる。この谷中コースを目安に、谷中霊園を抜けて日暮里駅まで歩くことにした。谷中霊園には徳川慶喜をはじめとする各界の著名人が多く眠る。また見事な桜並木があり、春には多くの人々の目を楽しませてくれる。
今の時期は日暮れが早いということもあり、谷中銀座に立ち寄る時間もあまりなく、そのまま日暮里駅まで歩いた。谷中コースには、夏目漱石旧居跡の碑や大名時計博物館などがあるというので、また機会があれば訪れてみたい。