秋の箱根路 旧街道石畳と仙石原のススキ
旧東海道の石畳を歩きながら、箱根の秋を感じる。仙石原では辺り一面ススキが広がっていた。
2007年11月5日(土)晴れ
箱根湯本から箱根町へ
元箱根行きの箱根登山バスに乗り、途中、畑宿を通り甘酒茶屋のバス停で下車。少し早めであるが、まずはこの甘酒茶屋で甘酒を注文。米麹で出来ており程よい甘さ、箸休めの「蕗の薹の佃煮」も美味でなかなかである。店の中は囲炉裏を囲むように椅子が並び風情のある雰囲気で暖かみを感じる。昔の旅人も冷えた体を温め一息ついたのだろうか。
甘酒茶屋の隣に資料館があり、その脇に箱根旧街道入口がある。江戸時代、夏の日差しからまた冬の雪から旅人を守るとして、幕府の命により旧東海道に植林された杉が、大木の茂る杉並木となり今も当時の面影を残している。40分程で元箱根、眼下に芦ノ湖が開けてくる。
芦ノ湖から強羅へ
元箱根港から海賊船に乗り桃源台港へ渡る。船からは芦ノ湖の向こうにくっきりと富士の姿が望めた。箱根ロープウェイ、箱根登山ケーブルカーと乗り継ぎ、姥子、大涌谷、早雲山を通り強羅に到着。山はうっすらとした紅葉であったが所々にモミジやハゼなどが真っ紅な色を覗かせていた。「めし処 大和」で昼食。強羅駅はかなりの賑わいで昼時ともなると何処もいっぱいのようである。
強羅公園
箱根フリーパスで入園可能。大正時代に造られた日本初のフランス式庭園で、バラ園、熱帯植物園、ブーゲンビレア館、体験工芸館などの施設があり、花の香りに包まれながら優雅に散策できる。公園中央にある噴水は通称「箱根版 トレビの泉」と呼ばれているそうだ。
ローズガーデンには約140品種、1000株のバラがあるという
ススキ草原
強羅から湿性花園行きの施設めぐりバス(箱根登山バス)に乗り仙郷楼前で下車、桃源台行きに乗り換えるとすぐに辺り一面ススキの原野が広がっている。次の停留所、台ヶ岳で下車。秋になると仙石原一帯は一面ススキ、空が赤く染まる頃、夕日に照らされたススキはキラキラと銀色に輝き何とも言えず綺麗であろう。
野口雨情作詞・中山晋平作曲の流行歌がありましたね(1922年頃)
箱根ベゴニア園
箱根湯本から箱根ベゴニア園ひめしゃらの湯・北原コレクション「箱根トイミュージアム」の無料送迎バスに乗るのがよい。かなり急な坂を上り3分程で着く。温室の中には「バラかボタン?」とも思える程、大輪のベゴニアが咲いているので、しばし花に埋もれる。ベゴニア園を見た後はひめしゃらの湯へ。日帰り旅行の時には、時間に余裕があれば立ち寄り湯でのんびりしてから帰るのも良い。