日光白根山 天空の絶景と紅葉コース
片品村の北東部、群馬県と栃木県の県境にある日光火山帯の主峰、日光白根山を訪れました。標高2578m、関東以北では最も高く、周辺には座禅山、前白根山、白根隠山、五色山があり、堂々たる風格を感じさせる山でした。
2008年10月4日(土)晴れ
関越自動車道沼田I.Cを下り、国道120号日本ロマンチック街道で、丸沼高原スキー場を目指します。道沿いにはフルーツ園が点在し、この時期にはりんご狩りが楽しめます。沼田から約1時間程でロープウェー山麓駅に到着です。気温も低く肌寒いほどですが、夜行バスや乗用車が続々と到着し、7時30分の始発運転を待っています。
日光白根山は群馬県と栃木県の県境にある標高2,578mの活火山です。まずは日光白根ロープウェーで標高差600mを一気に登ります。ロープウェーでの空中散歩といったところです。
山麓駅を出ると、大きな岩が並ぶロックガーデンがあります。6月下旬頃よりシラネアオイ、夏にはコマクサやチングルマなどの高山植物が咲き、訪れる者を魅了します。また、目の前に白根山を望む大きな足湯「天空の足湯」があります。泉質はメタけい酸含有量の多い中性低調性冷鉱泉(加温)で疲労回復に効果があるとされ、登山やハイキングでの歩き疲れ等の癒しに良いようです。
この日は天気が良く、青空に日光白根山の姿をはっきりと見て取れます。
泉質 | ナトリューム、カルシューム、メタケイ酸含有量が多い。中性低張性鉱泉(加熱) |
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効能 | 切り傷、やけど、婦人病 |
日光白根山・山頂、五色沼ルート
今回歩くのは、ロープウェイ山頂駅から白根山頂まで登り、五色沼と弥陀ヶ池を経由して再び山頂駅へと戻るコースです。ロープウェイで標高2,000mまで登れるので、取っつきやすいコースなのは確かですが、山頂付近にはガレ場もあり、やや注意が必要です。七色平分枝あたりまではなだらかな自然散策道がつづき、そのまま白根山の南側を巻きながら進みます。山頂から五色沼へは下りで約40分。標高差がかなりあり、五色沼周辺では紅葉が見ごろでした。
チェックポイント | 距離(km) | 標高(m) |
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山頂駅 | 0.0 | 1991 |
七色平分枝 | 1.4 | 2107 |
白根山頂 | 3.5 | 2578 |
五色沼 | 5.5 | 2175 |
弥陀ヶ池 | 7.1 | 2253 |
七色平 | 8.3 | 2110 |
七色平分枝 | 8.7 | 2107 |
山頂駅 | 10.1 | 1991 |
白根山頂へ
二荒山神社の前から登山道に入り、オオシラビソの樹林帯を進み大日如来の前を通ります。45分程で七色平分枝、その後ミヤマハンノキやダケカンバの針葉樹の林を抜けると急に視界が開けます。絶景を眺め、注意をはらいながらガレ場を登ると、そこはもう山頂手前にある祠の前です。ここまで来ればもう頂上は目前、あと一頑張りです。山頂からの眺めは大パノラマ。遙か彼方まで見渡せます。
山頂は岩が重なったようなピークで、数人が登るといっぱいになってしまいます
山頂付近から五色沼、その先には燧ヶ岳、男体山、戦場ヶ原と中禅寺湖が見えます
山頂より、五色沼を経由し下山
山頂から五色沼への道は暫くガレ場が続きます。その後、樹林帯の中を下山、白根平から避難小屋の脇を通り五色沼へ出ます。この辺りは特に紅葉が見頃で、視界の変化を楽しめます。五色沼から弥陀ヶ池を周り七色平分枝から山頂駅へ戻りました。高山植物の中でも一際人気の高い花シラネアオイ(白根葵)を見に、機会があれば、また是非訪ねたい山となりました。下山後は、白根温泉 薬師の湯にて立ち寄り湯に入りました。
五色沼周辺では7月頃ハクサンチドリ、ツガザクラなどが見られる
GPSログ
出発時刻: | 7:58:50 |
到着時刻: | 14:39:30 |
合計時間: | 6時間40分40秒 |
合計距離: | -5834.39km |
最高標高: | 2578m |
最低標高: | 1990m |
平均速度: | -0.02km/h |