雪渓美、高山植物も豊富な白馬・山麓トレッキング
2008年8月10日(日)晴れ
長野自動車道を出て、しばらく長野市街地を移動。途中から大町市と白馬村を結ぶ「オリンピック道路」に入り、白馬村を目指します。長野からおよそ1時間で白馬駅に到着しました。
まずは白馬駅前にある観光案内所で情報収集。ゴンドラリフト前売券などもあるようです。案内所の隣には足湯があり、ちょっとした足の疲れに効果がありそうです。
栂池自然園
白馬駅から栂池へ向かいます。栂池は白馬村の北側、小谷村に位置し、付近には高層湿原「栂池自然園」があります。栂池自然園は山麓から更に1,000mほど登った高所にありますが、ゴンドラとロープウェイを乗り継ぐ栂池パノラマウェイなら、オオシラビソが生い茂る山を一気に登り、30分ほどで自然園に到着します。
湿原一帯には木道が整備されており、多くの人々がハイキングを楽しんでいました。ミズバショウ湿原から展望湿原へ至る道は多少足場の悪い場所もありますが、天気も良く気持ちの良いトレッキングでした。真っ白な綿毛をつけたワタスゲの群生や、またシモツケソウやニッコウキスゲの花も見頃でした。そして展望湿原からは、目の前に白馬大雪渓が見えます。ややガスがかかっていましたが、遠く真っ白な雪渓の上を歩く人々の姿もかすかに見えました。
チェックポイント | 距離(km) | 標高(m) |
---|---|---|
栂池ビジターセンター | 0.0 | 1853 |
展望湿原 | 2.5 | 2016 |
栂池ビジターセンター | 5.4 | 1853 |
本日はペンション カルナージュに宿泊。エコーランド大通り沿いにある、レンガ風の建物です。ペンション カルナージュに宿泊すると、八方温泉やエコーランドの湯などが割安料金で利用できます。トレッキング後の汗を流してすっきり。先ずはエコーランドの湯へ出掛けてみました。
2008年8月11日(月)晴れ
白馬大雪渓
猿倉から大雪渓を抜け、白馬岳方面へ向かいます。白馬駅から猿倉までは路線バスが運行されていますが、時間帯によっては相乗りが可能なタクシーを利用する方法もあります。また猿倉駐車場には、前日の晩からの車中泊者も多いようですが、この日はそれほど混んでいなかったようです。
村営猿倉荘にて軽い準備運動を行い出発です。猿倉から御殿場まで、しばらく砂防工事用の砂利道が続きます。山道に入ってからも勾配はそれほどきつくなく軽快に進みますが、後ろからの強い日差しが水分を奪っていきます。天気が良く気温も高いので、こまめな水分補給が大切です。山道にはタマガワホトトギスやエゾアジサイなどが咲き、花などを見つけながら歩くのもまた楽しいものです。
1時間30分ほどで白馬尻小屋に到着。この白馬尻山荘は、夏場のみ設置される特殊な小屋だそうです。
白馬尻からは大雪渓が見えます。雪渓に関して、歩き慣れない場合には靴にアイゼンを装着します。また崩落の危険もあるので注意が必要です。雪渓上を吹き抜ける風は冷たく、日差しがなければ肌寒いほど。特に午後はガスが出てくるため、防寒対策も万全にしておきたいものです。
登山者は一列になり、落石に注意しながら雪渓の中央を登っていきます。雪渓には山野草がないので少し退屈ですが、雪渓を過ぎれば「お花畑」があります。今回は葱平の少し手前で折り返し、白馬尻、猿倉へと戻りました。
チェックポイント | 距離(km) | 標高(m) |
---|---|---|
村営猿倉山荘 | 0.0 | 1245 |
白馬尻山荘 | 2.23 | 1539 |
大雪渓終点 | 3.78 | 2111 |
2008年8月12日(火)晴れ
八方尾根自然研究路
白馬連峰 (左から) 不帰ノ嶮 鑓ガ岳 杓子岳 白馬岳 小蓮華山
唐松岳へと続く八方尾根を歩きます。黒菱平から八方池までは「八方尾根自然研究路」として木道などが整備されており、比較的歩きやすい道です。今回は八方から八方池山荘まで、ゴンドラとリフトを乗り継ぎました。
天気が良く、尾根道から白馬三山や五竜岳、鹿島槍ヶ岳などが望めます。急勾配なコースと緩やかなコースがあり、往路と復路でそれぞれ違ったコースを楽しむのも良いものです。特に緩やかなコースでは山野草が多く見られ、ハクサンシャジン、シモツケソウなどが見頃でした。タムラソウ、マツムシソウなども咲き始め、リンドウはあと何日かというところでした。
八方池から唐松岳へ
八方池から唐松岳への道は登山道。高山植物や雪渓、また美しい北アルプスの稜線を楽しめるため、家族連れやビギナーも多く訪れるそうです。八方池近くの岩場に咲く花々と、丸山ケルン近くの植物との間には、標高差による植生の違いがはっきり見て取れます。今回は丸山ケルンにて折り返し、早めに宿へと戻りました。
本日はエコーランド温泉ではなく八方温泉 第二郷の湯へ行ってみました。六角形の建物と六角形の湯船が特徴的で、さらに木造の建物が歴史を感じさせる温泉でした。また源泉掛け流しというのも魅力ですね。
チェックポイント | 距離(km) | 標高(m) |
---|---|---|
八方池山荘 | 0.0 | 1834 |
第2ケルン | 1.3 | 2038 |
第3ケルン | 1.8 | 2080 |
丸山ケルン | 3.0 | 2360 |
2008年8月13日(水)晴れ
白馬五竜トレッキングコース
とおみ尾根トレッキングコースを散策します。まず白馬五竜テレキャビンでアルプス平駅に向かいます。このテレキャビンは、7月21日から8月17日までの期間中、朝7時30分から運転されているので、朝早くからの散策にも使えます。アルプス平駅に到着すると「白馬五竜アルプス山野草園」があり、様々な高山植物が咲いています。カライトソウ、シモツケソウ、クガイソウ、ギボウシなどが見頃でした。もちろんトレッキングコースにも様々な山野草が咲いていますが、沢山の種類の花を一同に見られる点がよいと思います。アルプス展望リフトがまだ運転を開始していなかったため、白馬五竜アルプス山野草園の山野草を眺めながら斜面を登っていきます。
地蔵の頭から小遠見山までは片道およそ90分のコース。足下が崩れやすいので注意しながら進みますが、全体的には尾根道を歩くコースです。小遠見山山頂からは北アルプスの眺望が広がります。ただ、ガスがかかっており、稜線全体はなかなか見えませんでした。
チェックポイント | 距離(km) | 標高(m) |
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アルプス平駅 | 0.0 | 1533 |
地蔵の頭 | 0.49 | 1647 |
小遠見山 | 2.2 | 2000 |
Hakuba47
ゴンドラを下ってとおみ駅に到着。まだ少し時間があったので、Hakuba47へ足を延ばしました。白馬五竜からなら約1時間のトレッキングコースもありますが、今回は車での移動です。Hakuba47はマウンテンバイクやキャンプが楽しめる場所で、また豚の丸焼きが振る舞われるイベントもあり、どちらかというと家族向けという印象です。ちなみに今回はエゾアジサイの群生地などを周ったところで小雨が降ってきました。最後にもう一度、郷の湯で足の疲れをほぐし、その後は信州の蕎麦を食べて帰ろうと思いましたが、午後3時頃だったため準備中の店が多く、その中で営業中だった呑者屋という店でざる蕎麦をいただきました。夜は居酒屋ですが、昼の蕎麦も本格的でした。