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短い夏の静かな尾瀬 2007シーズン

夜行バスを利用して夏の尾瀬へ向かう。尾瀬は日本でも最大級の高層湿原であり、高山植物も多く生息している。初めて尾瀬を訪れるということもあり入山口としては無難な鳩待峠から尾瀬沼、御池へと横断するコースを選んだ。なおコース距離が比較的長いため山小屋にて1泊することにした。

2007年8月10日(金)晴れ

尾瀬へ向かう夜行バスは前日に新宿から出発し鳩待峠まで直通する上信小型バスのツアー。新宿を22時30分に出発し鳩待峠に到着したのは翌朝5時。休憩所で舞茸おにぎり弁当を食べつつ入山の準備をする。

小屋 「日光国立公園 尾瀬」看板
鳩待峠に着いた時、辺りはまだ暗かった。

霧の中

鳩待峠から山の鼻までは長い下り坂が続き、標高差約200メートルをどんどん下ってゆく。尾瀬の代名詞とも言える木道がこの付近からしっかりと整備されており、足取りも軽快だ。ツキノワグマに警戒しながらしばらく歩くと、道端にはサワギキョウやコオニユリの群生が姿を現した。

山 霧のかかった湿原と木道
早朝、山の鼻周辺は霧が立ちこめている。

約1時間で尾瀬ヶ原の西端に位置する山の鼻に到着。尾瀬ヶ原は標高が約1400メートルに達する、本州最大規模の高層湿原である。

湿原と山
背後には至仏山がそびえる。

沼 湿原と木道 湿原
湿原と木道 湿原と木道と山 湿原
竜宮から見晴へ

湿原と木道と山
燧ヶ岳を望む

空を飛ぶヘリコプター
物資は空輸されるものもあるらしい。

滝見物

見晴から約20分で赤田代の温泉小屋が見えてくる。温泉小屋に荷物を置いた後、三条ノ滝へと向かう。往復2時間の道のりだがちょっとした山道であり、尾瀬ヶ原を水源とする只見川に沿うようにジグザグの下り坂が続く。全体的にぬかるみが多いので降雨時には特に注意が必要かもしれない。山道の終点にある三条ノ滝展望台では、平滑ノ滝に比べ豪快な水しぶきを見ることができる。

滝
三条ノ滝

沢
三条ノ滝へ向かう途中にある沢

温泉小屋

三条ノ滝展望台から折り返し再び赤田代まで戻り、本日は温泉小屋にて1泊する。温泉小屋は、元湯山荘、渋沢温泉と並んで温泉が楽しめる山小屋の一つだ。泉質はミョウバン泉で、23度の源泉を沸かして利用しているとのこと。温泉小屋の食堂から見える湿原の景色が美しい。

温泉小屋
赤田代に建てられた温泉小屋は昭和初期の創業

温泉小屋 本館 温泉小屋 別館 林
本館は個室利用向け、別館は相部屋である。

2007年8月11日(土)晴れ

朝食後、8時頃に温泉小屋を出発し尾瀬沼を目指す。見晴からしばらくは整備された木道が続き、白砂峠を越えると白砂田代に出る。白砂田代から尾瀬沼までは平坦な木道である。

トンボ キンコウカの花 湿原 原の小屋
赤田代から見晴にかけての風景

沢 「白砂峠」看板 山道
白砂田代の直前には急な坂がある

沼
水面に映る雲

湿原と木道 沼
針葉樹林に囲まれた湿原

尾瀬沼

ほどなく尾瀬沼が見えてくる。尾瀬沼はかつて燧ヶ岳の火山活動によって造られたと言われている。その燧ヶ岳を背後に尾瀬沼の周囲を歩いていく。

尾瀬沼 尾瀬沼 尾瀬沼
北岸コースは、樹木の中を抜ける道

湿原 湿原 湿原と沼 湿原 湿原
北岸コースが終点に近づくと広大な湿原が姿を現す

長蔵小屋や尾瀬沼ビジターセンターなどが集まる尾瀬沼東岸に立ち寄る。ビジターセンターでは尾瀬の歴史や尾瀬で見られる野鳥の紹介などがあり、尾瀬の理解を深めることができる。

湿原と木道 ヨツバヒヨドリにとまるチョウ
大江湿原から沼山峠にかけての風景

沼山峠

大江湿原を後にして道は山へと入っていく。緩やかな上り坂が続き、沼山峠を越えると沼山峠口までは下りである。

沼山峠口からはバスで御池まで一気に下る。御池に到着する直前には急な雷雨に見舞われたが、バスに乗っていたのでそれほど濡れることもなく、また準備していた雨具を使うこともなかった。とはいえ山の天気は変わりやすく、特に雨の多い尾瀬においては、このような急激な雨に備えて雨具を携帯するということは言うまでもないだろう。

登山口
沼山峠の登山口

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