会津高原 歴史街道をゆく
江戸時代の宿場町を今に伝える大内宿を見学し、湯量も豊富な湯野上温泉で疲れを癒す。さらに田島祇園祭まで足を延ばし、800余年の歴史を肌で感じることができた。
2007年7月21日(土)曇り時々雨
塩原温泉
西那須野塩原インターを降り、途中でアグリパル塩原 道の駅「湯の香しおばら」に立ち寄る。道路を挟んで向かい側にあるTEPCO塩原ランドにも入ってみた。その名の通り東京電力のPR施設で、近くにある塩原発電所を紹介した模型などが設置されている。
塩原温泉に来たついでに温泉まんじゅうを探す。今回は今井屋の「 田舎まんぢう」と美由堂の「栗きんとんまんじゅう」を買ってみた。塩原もの語り館には温泉まんじゅう製造元の地図が置いてあるので参考になる。そして塩原温泉から会津田島に向かう途中、道の駅たじまに立ち寄った。
道の途中でそば屋を見つけたので、昼時だったということもあり、立ち寄ってみた。ざる蕎麦を注文。店内には鮎釣りの竿などが飾られている。
塔のへつり
川沿いに断崖が続く「塔のへつり(塔の岪)」は国指定の天然記念物。浸食と風化により独特の形状が生み出され、柱状の岩壁となっている。吊り橋で対岸に渡れば、岩が浸食されてえぐれたようになっている場所を歩くことができる。今回訪れたところ、一部の断崖が崩れてしまったようで、途中から立ち入り禁止になっていた。結局歩くことができた場所はほんの僅か。とはいえ元々危険な場所なので、少しでも歩ければ良しとすべきである。
大内宿
旧会津西街道の宿場町である大内宿は、江戸時代の宿場の姿を今に伝える町である。茅葺き屋根の民家が軒を連ねる街道は今となっては珍しく、近年ではここ大内宿を訪れる観光客も少なくない。 ところで大内宿の旧街道沿いには電柱が一本もない。これは景観を守るためなのだが、これにより古くからの町並みがしっかりと保存(一部は復元)されているという点で注目したい。
湯野上温泉
本日は湯野上温泉の民宿紫泉に宿泊。民宿ではあるが旅館に引けを取らないほど質の高いサービス。そして源泉掛け流しの風呂も魅力。
2007年7月22日(日)晴れ時々曇り
会津田島の祇園祭を見学することにした。会津田島の祇園祭は京都の祇園祭や博多祇園山笠と並ぶ祇園のひとつだそうで、国の重要無形民俗文化財に指定されている。湯野上温泉から会津田島までは会津鉄道会津線に乗って約30分。
会津鉄道 湯野上温泉駅
茅葺き屋根の駅舎が印象的な湯野上温泉駅は、かつてはJR東日本の湯野上駅であったが、1987年には会津鉄道の湯野上温泉駅という駅名になった。湯野上温泉を利用する客が多く利用し、また東北の駅百選にも選ばれた駅である。
湯野上温泉駅から列車に揺られ、会津田島駅に到着。
熊野神社例大祭
祇園祭は7月22日から24日までの3日間。初日には熊野神社で例大祭が行われた。
子供歌舞伎
会津田島駅周辺には祇園祭の前日から数台の屋台が出ているのだが、これらの屋台上では「子供歌舞伎」が上演される。この子供歌舞伎は1994年(平成6年)に約110年ぶりに復活したもの。特筆すべきは22日の昼に通し上演される「時津風日の出の松鴫山城内の段」であり、見応えも充分である。4つの演目を1年ごとに上演していくので、それぞれの演目を「通し」で鑑賞するためには4年必要とのこと。
上演に備えて屋台が並ぶ
屋台の前方は舞台、後方は楽屋になっている
今回は宵祭のみの見学であったが、本祭および太々御神楽祭では七行器行列やお神輿渡御などの行事が行われる。祇園祭に関しては会津田島祇園会館でも紹介されているのでそちらを参考にされたい。