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連瀑と紅葉の調和が美しい西沢渓谷

山梨県の北西に位置する西沢渓谷を訪れた。渓谷沿いにトレッキングコースが整備されており、また景色も楽しめるので、比較的幅広い層に人気のコースでもある。今回は台風の影響で天候はあまり良くなかったが、予定通り全コースを歩くことができた。

2007年10月27日(土)雨

中央自動車道で山梨県に入り、午前9時頃には西沢渓谷入口に程近い東沢山荘(ドライブイン不動小屋)に到着した。途中で渋滞することもなく、すこぶる順調。東沢山荘で雨具の準備と着替えを済ませてから、渓谷の奥を目指して出発。しばらくは車道が続くが、田部重治(たなべ じゅうじ)文学碑の辺りから、渓谷沿いの細道へと入っていく。

ゲート 滝 田部重治文学碑
ゲートを抜けてから、しばらく車道が続く

細い道に入ってすぐ、二俣吊り橋を渡る。細い吊り橋なので揺れはするものの、川の両側に広がる紅葉の景色がよく見える。まずまずの紅葉といったところか。さらに橋を渡って少し山道を登ると、前方に大久保の滝が見える場所にやってくる。小さいながらもしっかりと展望台が作られており、そこから眺める滝はさながら紅葉の中を貫く「一筋の線」のよう。

大久保の滝を過ぎた直後から急な上り階段になり、いかにも急勾配を登っているという感じがする。少し進むと今度は下りになった。なかなか上り下りの楽しめるコースだ。水面近くまで下ったところで道は川に沿った細い道になる。雨で岩の表面が濡れて滑りやすいので、鎖に手を掛けつつ足を前へと進める。矢継ぎ早に竜神の滝、恋糸の滝、貞泉の滝などが目の前に現れ見所満載、息をつく暇もない。でも道はずっと細いままなので、一方通行はやむを得ないのだろう。

滝
大久保の滝

渓谷 川 洞窟
川に沿った道を進んでいく

渓谷沿いの道 川
鎖のある、細い道が続く

滝 滝 滝 滝
竜神の滝、恋糸の滝、龍神の滝、貞泉の滝など、様々な形の滝が次々と現れる

七ツ釜五段の滝

今回のコースの最も奥部に位置するのが、日本の滝百選にも含まれる七ツ釜五段の滝である。その名の通り五段の連瀑であり、先ほどまでに見てきた滝に比べても大きくダイナミック、西沢渓谷のメインの滝と言える。まず滝下流部分の2段が見えた後、道は滝の左側を回り込むように進み、次第に上流部分3段が姿を現す。その道の途中からは先ほど渡ってきた方杖橋も見える。

滝 滝
下流に位置する2段の滝と上流に位置する3段の滝

橋
途中で見える方杖橋

川 滝
不動滝

旧森林軌道

不動滝を見た後は、これまた急な階段を上る。高低差約50mを一気に登るというから、なかなかハードな道だ。階段を昇りきったところには休憩所と簡易トイレがあるのだが、天候不順ということもあり、先を急ぐことにした。ここが今回のコースのほぼ中間地点で、ここから先は旧森林軌道を進むことになる。案内板によれば、昭和43年まで西沢森林軌道のトロッコ軌道として使われていた林道だそうで、今でもレールが残ったままである。この辺り一帯は、もともと林業の発展と共に奥地へと森林鉄道が延伸されており、その跡地を観光用の渓谷歩道として整備したのだそうだ。

渓谷
山肌 山肌 山並み
林道からは対岸の紅葉が望める

滝 滝
五段の滝が眼下に見える

大展望台 山並み
道が開けたところが展望台になっている

ゆるやかな下り坂は、所々崩落している箇所も見受けられるように、それほど盤石な岩質ではないようだ。森林軌道跡を抜けると道は広い砂利道に変わる。ダンプトラックが通ることがあるらしく随所にそれらしい看板が置かれている。道なりに進み、ネトリ橋を渡ったところで最初の分岐場所に戻ってきた。ここまでおよそ4時間弱。ハイキングコースも整備されており、景色の変化に富んでいるので、比較的誰でも楽しめそうなコースである。

ほこら 渓谷
山の神と、橋からの眺め

ほったらかし温泉

汗をかいた後に温泉が待っているとうれしい。ということで今回訪れたのは「ほったらかし温泉」。あっちの湯とこっちの湯という2種類の風呂があり、それぞれ別の源泉から引いているのだそう。今回は旧源泉から引いているという「こっちの湯」に入ってみたが、依然として悪天候なので、抜群といわれる露天風呂からの景色はあまり楽しめない…。

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