にぎわい那須岳 気まま散策
早朝から栃木・那須岳周辺を峰の茶屋跡避難小屋まで散策。下山後は鹿が傷を癒したと伝えられる鹿の湯に立ち寄り、すぐ近くの殺生石観光。まだ少し時間に余裕があったので南ヶ丘牧場でのんびり過ごした。
2009年9月13日(日)晴れ
早朝の那須高原から那須岳登山
東北自動車道・那須インターから県道17号線を西へ。日曜日ながら早朝の道路は交通量も少なくスムーズ。道はしばらく上り坂が続き、そのままボルケーノ・ハイウェイ(那須高原有料道路)に差しかかる。まだ6時前とあって辺りに人影はないようだ。ボルケーノ・ハイウェイを登りきったところが駐車場で、まだだいぶ空きがあるものの、早々と到着した登山客も多い。それにしても皆さん立派にフル装備でどこまで行くのかしらん。一方で「Tシャツ・短パン・手ぶら」という勇者もごくたまに見かけるのではあるが。
那須岳は茶臼岳(1917m)・朝日岳(1896m)・三本槍岳(1917m)を中心とした山々で、南月山(みなみがつさん)(1776m)、黒尾谷(くろおや)岳(1589m)を含めて那須五岳と呼ばれる。成層火山で、最近では1953年、60年、63年に活動しており、今も噴孔から水蒸気が出ているという。また中の茶屋跡から峰の茶屋跡避難小屋にかけては強風の通り道で、特に前線通過時には吹き飛ばされるので注意したほうがよい。
まだ時間は早いが諸事情により引き返すことにし、峰の茶屋跡避難小屋を後にした。もう少し足を伸ばして三斗小屋温泉を目指すコースもあるが、現在は日帰り入浴できないので魅力は少ない。
GPSログ
出発時刻: | 6:20:28 |
到着時刻: | 9:01:33 |
合計時間: | 2時間41分05秒 |
合計距離: | -5814.21km |
最高標高: | 1740.41m |
最低標高: | 1470.91m |
平均速度: | -0.02km/h |
鹿の湯につかり、殺生石周辺を散歩
ボルケーノ・ハイウェイを下る途中の那須温泉ファミリースキー場付近が駐車待ちの車で大混雑。ちょうどロープウェイ乗り場があるので賑わっているようだ。
しばらく下ったところで、那須湯元温泉の中でも特に古く、かつて鹿が傷を癒したと伝えられる温泉が鹿の湯。湯は濁り湯で源泉は59℃。浴槽は3つに分かれており、それぞれ48℃、46℃、42℃となっている。「短熱浴」といわれる浴法が適しており長湯は禁物とのこと。ところでこの温泉、予想以上に入浴客が多い。芋洗とはいかないまでも、かなりの人気。
鹿の湯の目と鼻の先にあるのが史跡・殺生石。山の斜面にむきだしの岩場が姿を見せている。荒涼とした風景ながらもどこか殺気じみた空気が漂う、不思議な岩場だ。実際、硫化水素などの有毒ガスが噴出しているので、そんな気分になるのかも。史跡としては木道などが綺麗に整備されているので歩きやすく、那須温泉神社とセットで湯上がりの散歩に良さそう。
南ヶ丘牧場でのんびり気分
そのまま17号線を那須インター方面に下り、一軒茶屋前交差点からすぐの場所にある南ヶ丘牧場に立ち寄ることにした。
牧場内は思いの外の盛況ぶり。早速「牛さんはどこ?」と思ったのもつかの間、「二本松南ヶ丘牧場に牛を移動」したそうで。うーむ、乳牛でも眺めながらのんびりできるかと期待したのだが。観光牧場のままでは牛たちがストレスを感じてしまうようだ。やはり入場料無料に釣られて立ち寄ってみるという人が意外に多いのかも。とはいえ牧場ならではの乗馬・ロバ乗り場・動物ふれあい広場から、パターゴルフやマス釣りといった「牧場に関係なさそうなモノ」まで色々楽しめるので家族の思い出作りにぜひ。
そして牧場と言えばやっぱりミルク。南ヶ丘牧場では名物ガーンジィゴールデンミルクを使った濃厚ソフトクリームが人気。とはいうものの、この誘惑に負けることなく牧場を後にした。