ろ舟行き交う水郷・潮来 あやめまつりとウォーキング
茨城の水郷・潮来にて約12kmのコースを歩きました。あやめまつりが行われており、花菖蒲が一面に咲き誇る前川あやめ園見学や、ろ舟での遊覧などを楽しむことができました。
2008年6月14日(土)晴れ
古くからの水運の町として発展してきた潮来は、木材や海産物などを運ぶ際の要所であり、仙台藩や津軽藩などの蔵屋敷が設けられたそうです。今回はJR東日本が実施している、駅からハイキング「水郷潮来あやめまつりと水郷路ハイキング」に参加。日本で最も歴史ある「あやめまつり」と水郷散策が楽しめる、およそ3時間のコースです。
チェックポイント | 距離(km) |
---|---|
潮来駅 | 0.0 |
常陸利根川堤防(北利根川堤防) | 0.1 |
潮来市立ボートセンター | 1.2 |
潮音寺(慈母観音) | 3.2 |
水郷潮来バスターミナル | 5.1 |
道の駅いたこ | 6.2 |
愛友酒造 | 9.8 |
長勝寺 | 11.5 |
大門河岸公園 | 11.8 |
前川あやめ園 | 11.9 |
潮来駅 | 12.0 |
潮来駅から潮音寺
鹿島線・潮来駅で参加記念の缶バッジを受け取り出発。鹿島線の鉄橋をくぐり、しばらく常陸利根川堤防を歩きます。常陸利根川は利根川の北側に位置し、霞ヶ浦から利根川へと水を運びます。少々風が強く感じられましたが、川ではモーターボートが水しぶきを上げていました。東方、遠く正面に見える橋は東関東自動車道です。何処までも続くような景色でしたが、やがて「駅からハイキング」の赤い矢印が見えてきました。案内に従って左、右へと進むうち、潮音寺の境内へ着きます。ここで一息、麦茶をいただきました。
潮音寺
水雲山 潮音寺は奈良薬師寺の東関東別院です。8月には、約一万基の献灯によって幽玄な世界が広がる「万燈会(まんとうえ)」が行われるそうです。今回、潮音寺ではあやめ祭りに併せ「特別展 あやめの美」と題して美術品が公開されていました。特別な寺宝を目にすることができる数少ない機会ではないでしょうか。
道の駅で休憩、前川に沿って長勝寺へ
潮音寺を後にし、しばらく広い道を歩きます。途中、水郷潮来バスターミナルなどがありますが、交通量はそれほど多くはなく、また周囲が広大な田園地帯のため、やはりのどかな雰囲気を感じます。水郷道路を横断し、橋を渡ったところで左手に「道の駅いたこ」が見えてきます。道の駅いたこは茨城県随一の売上を誇る観光スポットだそうで、今回訪れたときにも多くの人々で賑わっていました。ちなみにこの日に限り「駅からハイキング」の特典で足湯が無料なのですが、ここでのんびりしていて潮来駅までたどり着けなくなっては困るので、昼食を済ませ先を急ぐことにしました。昼食に「かあちゃん手むすび」というのを食べてみました。潮来産コシヒカリ使用だそうです。
川沿いを歩く
道の駅いたこから少し戻るようにして橋のたもとを抜け、前川に沿って歩きます。春には満開の桜並木が見られるのでしょうか。川には遊覧船も見えます。水郷道路をくぐり、さらに川を渡ると、正面に愛友酒造が見えてきます。愛友酒造でも「駅からハイキング」の特典があり、直売コーナーでは全品5%割引!その他、きき酒や冷たい仕込水のサービスもあります。ちなみに、愛友酒造は全国新酒鑑評会金賞受賞の蔵だそうです。この日は社長自らハイカーたちを出迎えていました。
長勝寺
愛友酒造からしばらく道なりに進みます。道の両脇には商店などが増えてきます。鹿島線をくぐれば長勝寺まであと少しです。長勝寺ではお茶をいただきました。そして潮来にしくらの手焼きせんべいを忘れずに買った後、長勝寺からあやめ園の方へと路地を歩いていきます。前川あやめ園横の大門河岸公園・蔵では、あやめ祭り期間中の金・土・日曜日に「私の布遊び展」〜古布に魅せられて〜が開催されています。アトリエEmikoさんの、素朴な風合いの作品を見ることができました。
あやめ園
川の畔に広がる「前川あやめ園」は花菖蒲が一面に咲き誇る園地で、各地から多くの人が訪れます。特に水郷潮来あやめまつり大会期間中には、櫓漕ぎ舟(サッパ舟)での遊覧を楽しむなど、見所が多くあります。特に歴史情緒豊かなろ船はかつての雄姿を彷彿とさせます。
立ち寄り湯と夕食
潮来駅から少し離れたかんぽの宿・潮来で立ち寄り湯。展望風呂からの景色が見ものです。続いて日本料理やまうちで夕食をいただきました。ごく普通の民家のような佇まいの中、本格日本料理を満喫できます。
あやめ園のライトアップ
この日、夜には潮来駅周辺で「潮来節おどりの響演」が行われました。また、あやめ園ではライトアップが綺麗です。ろ舟に乗るもよし、花菖蒲を愛でるもよし。昼とはまたひと味違った静けさ、落ち着きを感じます。今回はろ船で夜の川を遊覧しました。船頭さんに言わせると「暗がりにうっすらと景色を見るのが奥ゆかしい」のだそうです。