緑眩しい中禅寺湖畔 クリンソウ・ウォーキング
クリンソウ(九輪草)の花が見頃となった日光・中禅寺湖畔、千手ヶ浜への日帰りウォーキングを楽しんだ。赤沼から小田代ヶ原―西ノ湖―千手ヶ浜を経由し、赤沼へ戻る約12kmのコース。男体山の雄姿を眺め、心地よい風を頬に感じながら歩く、気持ちの良いハイキングである。
2008年6月17日(火)晴れ
東武日光駅で湯元温泉行きのバスに乗り継ぐ。九輪草の花が見頃とあってか、ウィークデーにもかかわらずバス停はすぐに長蛇の列。こうして満員のバスが、いろは坂を登るのだ。それにしてもバス運転手のハンドル捌きには毎度感心してしまう。さすがである。今回は途中の赤沼で下車し、戦場ヶ原自然研究路入口 日光てくてく歩道からハイキングを楽しみながら千手ヶ浜を目指す。環境保護のため赤沼から千手ヶ浜までマイカーは禁止されており、ハイブリッドバスが運行されている。
チェックポイント | 距離(km) |
---|---|
赤沼 | 0.0 |
戦場ヶ原展望台 | 2.3 |
西ノ湖 | 8.8 |
クリンソウ群生地 | 11.8 |
千手ヶ浜 | 12.5 |
赤沼から小田代ヶ原
初夏を思わせる蝉の鳴き声。ズミの白い花が咲き、木漏れ日がキラキラと揺れる林。湯川を渡り小田代歩道に入ると辺りはミズナラの森で、気持ち良さが快調な足運びに繋がるようだ。戦場ヶ原展望台で少し早めの昼食をとり出発。カラマツの森を抜けると右手には山々に囲まれた小田代ヶ原が広がっているが、湿原の周りに草や木が入り、湿地が少なくなっているようにも感じる。
小田代ヶ原から西ノ湖
小田代ヶ原より柳沢林道を歩くと、脇を流れる外山沢の水音に涼しさを感じる。道端にクリンソウを見つければ、嬉しさの余り思わず「あっ!クリンソウ」と声が出るほど。西ノ湖入口からはカラマツの林道が続き、足取りも軽い。柳沢川を渡り進むと道の両側に鹿柵が取り付けられている。ここ西ノ湖は澄んだ水をたたえ、周りの樹木が湖面に映り、訪れる人も少なくとても静かで何とも言えず心地よい。
西ノ湖から中禅寺湖 千手ヶ浜
千手ヶ浜に向かう途中の「草加市立奥日光自然の家」でもクリンソウを見ることができる。千手ヶ浜のバス停を過ぎると視界が開け、目の前には中禅寺湖が広がる。中禅寺湖越しに眺める男体山は、裾野を緩やかに広げ、この上なく優美だ。湖畔の遊歩道沿い、乙二郎橋を渡った先に、今回の目的であるクリンソウの群落がある。クリンソウはサクラソウ(桜草)の中でもひときわ大きく、一面に咲くさまは見事で見応えがある。また水辺にポツリポツリと何気なく咲くクリンソウはとても可愛い。帰路はバスにて、千手ヶ浜から赤沼経由で東武日光駅へと向かった。