森吉山と秋田駒ヶ岳で花三昧
まだ雪の残る秋田県の森吉山と秋田駒ヶ岳へ出掛けた。いずれも高山植物が豊富。秋田駒ヶ岳では、かねてより訪ねたいと思っていたムーミン谷に咲くチングルマの群生を満喫できた。
2013年6月29日(土)晴れ
秋田内陸縦貫鉄道
初日は森吉山を目指し、盛岡・田沢湖を経由して羽州街道へ。これより荒瀬駅まで秋田内陸縦貫鉄道と併行して走る。
森吉山を目指す
荒瀬駅を横目にしながら秋田内陸縦貫鉄道と別れ、森吉山阿仁スキー場へ向かう。しばらく一本道を進み阿仁ゴンドラ乗り場に到着。ここからゴンドラで森吉山の八合目まで登れる。始発時間(9:00)迄にはだいぶ余裕があるので暫し休憩、支度を調え山麓駅から山頂駅まで約15分の乗車である。ゴンドラを降りると阿仁避難小屋あたりまで緩やかな登り坂が続くが、すぐに山野草も見られる。
冬には蔵王や八甲田と並び森吉山の樹氷も魅力の一つである。アオモリトドマツの周りにはまだ名残を思わせる雪が残り、雪の重みでしな垂れた木が冬の厳しさを物語る。
稚児平から山頂へ
阿仁避難小屋を過ぎるとやや急な登りになる。少し登るとチングルマの群落が広がる稚児平に出る。全体的に綺麗なお花畑と成っているが、所々に植生回復中の場所もある。避難小屋から1時間ほどで山頂に到着。
森吉山頂から山人平へ
山頂から登り口とは反対側に少し下り、山人平へ向かう。斜面には残雪があり、しばらく雪道を進む。雪道を抜けたところでミズバショウの咲く湿原に出る。振り返れば、歩いてきた雪の斜面が見える。
山人平
山人平は広く開けた場所で、「花の百名山」として親しまれているだけあって高山植物の宝庫である。木道の両脇にチングルマやイワカガミが咲き、見頃時期に恵まれたようだ。しばらくしてから同じ道を戻りゴンドラで麓に到着した。
GPSログ
出発時刻: | 9:15:35 |
到着時刻: | 13:40:20 |
合計時間: | 4時間24分45秒 |
合計距離: | -5961.35km |
最高標高: | 1457.55m |
最低標高: | 1171.27m |
平均速度: | -0.02km/h |
内陸線
森吉山を後にして田沢湖方面へ進む。しばらく秋田内陸縦貫鉄道に沿って進むので、時折列車の往来が見られた。
田沢湖
田沢湖畔を通る時に御座石の前を通ったので、湖を少し眺めた。静かな湖畔である。
ドングリ山荘
午後5時、本日の宿である水沢温泉・ドングリ山荘に到着。源泉掛け流しの湯で細かい湯ノ花が湯船の底に沈殿し白くなっているほどであった。朝食も早朝からの準備が可能で、ちなみに今回は5時30分でお願いしたが、秋田駒への登山などには有り難い。
2013年6月30日(日)快晴
秋田駒ケ岳へ
手軽に高山植物を楽しめる秋田駒ケ岳へ。山麓の駒ヶ岳火山防災ステーション(アルパこまくさ)からシャトルバスに乗り、25分ほどで駒ヶ岳八合目に到着。八合目から1時間ほどで阿弥陀池に着いた。
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- 8合目登山口
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- 歩き始めてすぐに彼方此方に花
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- 硫黄鉱山跡
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- 高山植物
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- 片倉岳展望台、赤土の広場にて
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- コバイケイソウとミヤマダイコンソウ
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- 赤土の広場から阿弥陀池へ
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- 右手には田沢湖が見える
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- 所々に雪が残る。ここから平坦な木道
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- 木道を進む
阿弥陀池
そのまま平坦な木道を進むと阿弥陀池が見えてくる。少し水が少ないようにも感じる。天気は良く視界も良好。
避難小屋から阿弥陀池の左側の木道を進み男岳分枝をめざす。ムシトリスミレ、ヒナザクラ、ミヤマダイコンソウ、ミヤマキンバイ等が点在し目を楽しませてくれる。
男岳分枝
阿弥陀池から男岳方面へ登ると、すぐに男岳分枝へ到着する。眺望良く、岩手県側がよく見渡せる。
馬場の小路
男岳山頂、馬の背から横岳方面、そして馬場の小路・通称ムーミン谷へ下るコースと登山道は3本ある。今回はムーミン谷への急勾配なコースを下った。急斜面ではシラネアオイやミヤマダイコンソウが見頃であった。馬場の小路はその環境からムーミン谷と呼ばれチングルマの群生はまさに花園であった。
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- 馬場の小路へ下る
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- 馬場の小路が小さく見える
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- 尾根からの下り、ミヤマダイコンソウが満開
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- 咲いたばかりのシラネアオイ
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- 尾根を見上げる。シラネアオイが彼方此方に咲いている
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- 大焼砂方面を望む
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- 残雪の尾根を振り返る
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- 板道を振り返る
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- チングルマ群生
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- チングルマ群生
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- ムーミン谷と呼ばれる馬場の小路
駒池~大焼砂
駒池周辺はまだ雪で覆われているので大焼砂の手前までは雪の上を歩く。大焼砂の手前でちらほらとコマクサが出てきた。
大焼砂~横岳
大焼砂には日本最大級のコマクサの群生地がある。少し早めではあったが所々に咲くコマクサを眺める事が出来たので満足であった。一面に咲くコマクサはピンクの絨毯のようでさぞ見事であろう。何時かまた機会があれば訪れたい。
横岳から焼森
左後に田沢湖を見下ろしながら大焼砂を登る。粒の細かい石が堆積しているガレ場でやや登りにくい。
焼森山から八合目まで下山、発車間際のバスに間に合い「アルパこまくさ」に早めに到着。
GPSログ
出発時刻: | 7:39:23 |
到着時刻: | 13:43:14 |
合計時間: | 6時間03分51秒 |
合計距離: | -5922.77km |
最高標高: | 1596.14m |
最低標高: | 1016.24m |
平均速度: | -0.02km/h |
温泉
秋田周遊はこれにて終了。途中で鳴子温泉に立ち寄りつつ、帰路に着いた。