尾瀬沼を一周して湿原の草紅葉を満喫
尾瀬の秋は湿原から始まる。樹木が色づく前、草紅葉が湿原を黄金色に染め、一足早く秋の訪れを告げる。夏の間多くのハイカーで賑わいをみせた尾瀬もようやく静かな時を迎える。秋の一日、尾瀬沼一周トレッキングに出かけた。
2017年9月24日(日)晴れ
沼山峠から大江湿原へ
尾瀬地域では周年でマイカー規制を実施しているため、会津方面から尾瀬に入るには御池から沼山峠口までバスを利用する。御池駐車場に車を駐めシャトルバスに乗り換える。早朝のためかバスの乗客は少なく、30分程で沼山峠休憩所に着いた。
入山口から沼山峠を越えて大江湿原に到る登山道は殆どが板道であるが、よく整備されている。10年程前に来た際は至る所に樹木の根が露出して大変歩き難かった記憶がある。
大江湿原
樹林帯を抜けると眼下に湿原が見えてくる。道は下り坂になり、湿原へ出ると黄金色の草紅葉と立ち上る水蒸気が朝日に映えて美しい。
湿原越しに燧ヶ岳が見えた。燧ヶ岳は至仏山とともに尾瀬を代表する山で、日本百名山にも数えられる東北地方最高峰(2,356m)である。
尾瀬沼
大江湿原を抜けると尾瀬沼が見えてくる。尾瀬沼の東岸には尾瀬沼ビジターセンターがあり、館内には職員が収集した尾瀬の自然情報が掲示されている。館内を見学後、右回りで尾瀬沼を一周することにした。
途中、三平下の近くには東京電力の発電用取水口がある。尾瀬沼の水は送水管を経て片品川へと流れている。またこの南岸ルートは一部木道が傾いている場所や迂回場所があるため注意が必要である。
尾瀬沼から尾瀬ヶ原への分岐点が沼尻である。沼尻には沼尻休憩所があったが失火で焼失してしまったため、再建中であった。
今回は沼尻から北岸ルートで大江湿原へと戻る。大部分が歩きやすい木道である。
大江湿原からの帰路は、往路での陽光とは異なる景色を眺める事が出来る。そして湿原から木立の中へ入り沼山峠休憩所へと戻った。
帰路、塩原温泉満寿家旅館の立ち寄り湯で汗を流し帰宅した。