高遠城趾公園で満開のコヒガンザクラ
2015年4月12日(日)晴れ
高遠城址公園
1500本以上のコヒガンザクラが咲き誇るという高遠城址公園を訪ねた。高遠城は三峰川と藤沢川との合流点に位置する山城で、別名は兜山城。かつては高遠氏の居城であったが、武田信玄によって滅ぼされた。その後も織田氏を始めとして次々と領主が移り変わった。桜の名所としては、明治維新後に城址に桜を植えたことが始まりとされる。
桜の木々に合間からは中央アルプスが見える。雪が残る山並みと桜のコントラストが綺麗だ。
本丸跡
太鼓櫓と新藤原神社のある場所がかつては本丸だった。本丸から眺める中央アルプスも良い景色である。新城藤原神社は「高遠城の戦いで壮烈な最後を遂げた武田信玄の五男仁科五郎盛信の霊」を祀った神社とのこと。
桜雲橋
神社から桜雲橋へと歩く。今回は桜雲橋付近の桜が最も見頃のような気がした。桜雲橋の下には小さな池があり、水辺まで降りられる。
高遠閣
桜雲橋あたりに来ると高遠閣が見えてくる。高遠閣は赤い屋根が目立つ大きな建物で休憩にも使える。
進徳館
一旦、高遠閣横の北ゲートを出る。少し坂を下ったところに、かつて高遠藩の藩校として使われた進徳館が残っている。城址敷地内に現存する藩校というのは珍しいそうである。1983(明治6)年に廃校となるまでの13年間に、信州教育の拠点として多くの人材を輩出したと伝えられている。
絵島囲み屋敷
再び公園内を抜けて絵島囲み屋敷へ。絵島囲み屋敷は、徳川7代将軍家継の母・月光院に仕えていた絵島が不義の発覚により遠流された場所で、当時の屋敷が復元されている。屋敷は厳重に格子がはめられた造りで、終日監視下に置かれていたという。
高遠ダムと高遠湖を眺めながら白山橋を渡る。天気がよく南アルプスまでよく見渡せる。
勝間薬師堂
高遠城址から少し離れた勝間薬師堂も桜の名所である。今回はまだ少し時期が早かったようだが近くで見れば見るほど立派な枝垂桜だ。例年、高遠城址の桜から1週間ほど遅れて咲くとのこと。
六道の堤
高遠城址の他にも桜と中央アルプスが綺麗に望める場所がある。六道の堤もその一つで、満開の桜がその水面に映る。六道の堤はもともと江戸時代に農業用のため池として造られたそうである。
諏訪から佐久
伊那から和田峠を抜けて佐久へ入る。途中、諏訪の矢木温泉で立ち寄り湯。和田峠は黒曜石の産地である。
龍岡城
佐久の龍岡城は日本に二つある五芒星形の擬洋式城郭の一つで、函館五稜郭の完成から4年後の1867(慶応3)年に竣工祝いが行われた。しかし堀は未完成のまま、1972(明治5)年に廃城となった。城跡は現在、小学校として利用されている。
新海三社神社
龍岡城から東へ進むと新海三社神社がある。通称、佐久一宮と言われ、三重塔と東本社は長野県の重要文化財に指定されている。
そば屋に立ち寄り帰路に着いた。