北信州のふるさと、飯山の夏
長野県北部、千曲川流域にある飯山市を訪ねた。日本有数の豪雪地帯で、雪国ならではの暮らしが営まれてきた場所である。千曲川河畔では春になると黄色い野沢菜の花が一面に広がる風景が見られる。
2015年8月1日(土)晴れ
北竜湖
飯山市の東部にある北竜湖に到着。小菅山頂へと続く場所にあり、ハート型をしていることから「パワースポット」として紹介されているらしい。早朝の静かな湖畔には釣り人もいた。
小菅神社
北竜湖の近くにある小菅神社は、明治時代の神仏分離まで小菅山元隆寺といい、中世には戸隠・飯縄と並ぶ北信三大霊場として栄えたと伝えられる。戦国時代に武田氏の兵火により多くの堂塔を焼失し、現在は室町時代に建造された奥社本殿が重要文化財となっている。
- 仁王門は小菅山元隆寺の西大門で、左右に金剛力士像が立っている。
- 里宮の鳥居
- 鳥居を潜ると狛犬が並んでいる
- 参道に咲くヤマユリ
- 参道の残花
- カエル
- 石段を昇る
- 里宮本殿
- 神楽殿
- 講堂(祭り資料館)
- 里に咲く花
里宮を出て小菅山へと続く急な登り坂を登ると鳥居が見えてくる。この鳥居は小菅神社奥社への入口で、奥社までは1260m。両側に杉が立ち並び、修験道の雰囲気を感じる場所である。
神戸の大イチョウ
小菅神社を後にし、神戸の大イチョウを見る。神戸の大イチョウは樹齢千数百年とされる高さ36m、幹周11.2mの大きなイチョウで、天然記念物に指定されている。堂々と風格のある佇まいは神々しくも見える。
福島の棚田
福島の棚田に立ち寄る。田植えから暫く経ち、稲も成長して緑豊かになっていた。青々とした田んぼが段段に続く。
坂を登り切った高台には阿弥陀堂がある。この阿弥陀堂は映画「阿弥陀堂だより」で使われた物で、唯一の野外セットとのこと。
飯山市ふるさと館と飯山市美術館
飯山市街地に入り、飯山市ふるさと館と飯山市美術館に入館。ふるさと館は飯山市の歴史を紹介する郷土資料館で、美術館は現代作家の絵画などを展示している。
高橋まゆみ人形館
続いて高橋まゆみ人形館へ。人形作家・高橋まゆみ氏の人形を展示しているギャラリーである。農村で働く人などの創作人形で知られる。館内には日常のシーンを切り取ったかのような表情豊かな人形が並ぶ。人形制作を始めたのは通信教育で人形作りを学んだのがきっかけだそうである。
飯山駅前
飯山駅は北陸新幹線の金沢延伸に伴って南側へ300mほど移動し、駅前の整備が行われていた。
旧飯山駅前には仁王門があり、飯山で造られた仁王像が並んでいる。この仁王像は100年前の善光寺御開帳のために制作され、2012年に飯山へ里帰りしたそうである。
飯山線
北陸新幹線が開通後も飯山線は以前と変わらず走り続けている。
飯山城跡
最後は飯山城跡を歩く。城は室町時代に築かれたそうだが現存するのは石垣のみで、本丸跡地は葵神社の境内となっている。
歩いた後はいいやま湯滝温泉に立ち寄った。