霧ヶ峰高原のレンゲツツジと縄文のビーナス
長野県の白樺湖畔にあるホテルに宿泊し、翌日は霧ヶ峰高原を散策した。観光シーズン前で訪れる人もあまりいないようだが、広大な湿原にはレンゲツツジやコバイケイソウが咲き見頃を迎えていた。茅野市尖石縄文考古館では、国宝に指定されている土偶「縄文のビーナス」や「仮面の女神」を見学した。
2016年6月21日(火)晴れ
白樺湖
白樺湖は蓼科高原池の平にある。周囲約3.8キロメートル、面積約36ヘクタールの人造湖で、湖面標高は1,416メートルである。湖の周辺にはスキー場やホテル、遊園地、ゴルフ場などがあり、長野県下有数のリゾート地となっている。
2016年6月22日(水)晴れ
霧ヶ峰高原
霧ヶ峰高原は長野県諏訪市に位置し、主峰の車山を中心に東西10キロメートル、南北15キロメートルに広がる標高約1,600メートルの高原である。車山湿原や八島湿原は高山植物の宝庫として知られており、山岳道路ビーナスラインを利用して容易にアプローチできるため、夏山シーズンには多くのハイカーや観光客で賑わう。だが今はシーズン前で人影も殆どない。霧ヶ峰を代表する花ニッコウキスゲはまだつぼみの状態だったが、レンゲツツジの大群落は満開で見事であった。車山肩にあるコロポックルヒュッテで休憩し、おいしいコーヒーを戴いた。
尖石縄文考古館
尖石縄文考古館には、尖石遺跡の出土品をはじめ、八ヶ岳山麓の縄文遺跡から発掘された2000点余りの優れた考古資料が展示されている。なかでも、棚畑遺跡から発掘され縄文時代の遺物として初めて国宝に指定された土偶「縄文のビーナス」と中ッ原遺跡で発掘された国宝「仮面の女神」は二体ともオリジナルが展示されており、一見の価値がある。また、考古館の周辺は史跡公園になっており、縄文集落の住居が復元されるなど、当時の生活が体感できる場として整備が進んでいる。