悠久の時を経て・飛鳥路を散策
まだ肌寒さを感じながらも心地よい風の中、飛鳥路をサイクリング、また春の訪れをいち早く感じたくて奈良に春を告げる東大寺・二月堂の「お水取り」を見に出かけた。久し振りに「京都先斗町 ふじ田」を訪ねて、旬の素材をふんだんに生かした京懐石をゆっくり味わうことが出来た。
2019年3月6日(水)曇り
大阪の知人を訪ねてから昨日の夜ホテルフジタに到着した。
飛鳥路
近鉄奈良駅から近鉄線に乗り橿原神宮前駅で下車。橿原でレンタサイクルに乗り換え名所旧跡を回りながら飛鳥駅までの明日香路をサイクリングで楽しむ。
甘樫丘
標高148m、東西数100m、南北1kmほど広がる丘陵で丘全体が国営飛鳥歴史公園甘樫丘地区となっている。散策路には「万葉集」などで歌われた植物が植えられている「万葉の植物園路」がある。
飛鳥水落遺跡
中大兄皇子が造った日本初の漏刻跡である。漏刻とは水時計のことで、飛鳥川の水を使って時を計っていたと言う。
飛鳥寺
6世紀末から7世紀初めに蘇我馬子の発願で建てられた日本最古の本格的仏教寺院である。創建時の伽藍は失われ、塔や金堂の礎石だけが残り、本尊である銅造釈迦如来坐像(重要文化財)は「飛鳥大仏」の通称で親しまれている。
酒船石遺跡
長さ2.3m、幅約2m程のな亀の姿の石造物で、円形の甲羅には深さ約0.2mの水槽が彫り込まれている。レンガ状に加工された砂岩切石を積み上げた湧水施設が設けられていて、この湧水施設から船形の貯水槽へ、貯水槽から亀形石造物へ水が流れる構造になっている。
明日香を代表する石造物のひとつ。長方形に近い形の花崗岩でできており、平らに加工された表面には、円、隅丸方形、楕円の窪みが彫られ、酒造りに用いたと伝わることからこの名が付いたと言う。
石舞台古墳
亀形石造物から石舞台古墳へ向かう途中の街並みは昔ながらの風情を漂わせている。
日本最大級の方墳で、墳丘の盛土が全く残っておらず、石室の天井石が露出した巨大な横穴式石室である。
橘寺
聖徳太子ゆかりの寺として1864年(元時元年)に再建された寺で本尊として聖徳太子坐像が安置されている。
高松塚古墳
7世紀末から8世紀初頭にかけて築造された終末期古墳で、下段の直径23m、上段の直径18m、高さ5mの二段式の円墳である。
歴史の教科書などに紹介されている色彩鮮やかな西壁の女子群像は有名である。
飛鳥駅
サイクリングの終点・飛鳥駅で自転車を返却して近鉄線で奈良駅へ戻った。
東大寺お水取り
東大寺二月堂では3月1日、752年の始まりから一度も絶えることなく今日に至るまで引き継がれてきた「お水取り」で知られる年中行事の修二会(しゅにえ)の本行が始まった。お松明は19時に大鐘がつかれ、それを合図に二月堂に上堂する練行衆の道明かりとして灯される。お松明が舞台の欄干から突き出されると火の粉が降り注ぎ、参拝者から歓声が上がっていた。
- お堂の舞台から松明の火の粉が舞い散る
- 付き添いの童子(どうじ)が担ぐお松明
- 舞台の欄干から突き出されると火の粉が降り注ぐ
- お松明が終わって初夜が始まる
- 市章と奈良公園の鹿、八重桜をデザインした奈良市マンホール
2019年3月7日(木)曇り
ならまち
ならまち散策をしながら「ならまち格子の家」を目指した。途中には創業から400年以上続く墨つくりの老舗古梅園があった。
江戸時代末から明治時代にかけて「ならまち」に点在した町家を再現した家で、昔の奈良の町家の生活様式に直接ふれることが出来る。間口が狭く奥行の長いところが特徴で「ウナギの寝床」と言われている。
京都先斗町 ふじ田
京都方面に出かけた際に立ち寄るお店が「先斗町ふじ田」である。季節感を感じるお料理は、いうまでもなく大変美味しく見た目も楽しめる。カウンター席での食事は接客もフレンドリーで心地の良い時間を過ごすことが出来た。
ガトーフェスタ ハラダ
大丸京都店で関西限定「グーテ・デ・ロワ マッチャ」をお土産に購入。抹茶をたっぷり入れた濃厚なチョコレートを、抹茶を練り込んだガトーラスクにコーティングして作られた抹茶づくしの逸品である。