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草津、渋温泉、志賀高原へ 温泉三昧の群馬・長野ロマンチックルート

群馬県には数多くの温泉があります。榛名山を皮切りに、途中で立ち寄り湯を楽しみながら草津、志賀高原へ。そして渋温泉での湯巡りをした後、万座ハイウェー、浅間白根火山ルートで軽井沢へ出ました。温泉三昧ののんびり旅となりました。

1985年8月21日(水)曇り

関越自動車道の高崎インターから最初の目的地、榛名湖を目指して車を進めます。榛名高原から山頂までは榛名山ロープウェイで簡単に行く事が出来るので、多くの人が気軽に山頂から榛名湖の景色を堪能することができます。

榛名山
榛名湖と榛名富士

吾妻渓谷

榛名湖から吾妻渓谷方面へ向かうと、途中からJR吾妻線と平行して走ります。ここから、昔の風情を今に残している温泉街、古き良き歴史ある川原湯温泉を訪ね、坂道の途中にある共同浴場「王湯」でのんびりと立ち寄り湯。ところで吾妻渓谷には八ッ場ダム建設の計画があり、渓谷の一部はダム湖の底に沈んでしまうのだそうです。このひなびた風情ある温泉街が丸ごとダム湖の底になるとは寂しい限りですね。

川原湯温泉を後にし、本日の宿泊地である沢渡温泉の「宮田屋旅館」へ向かいます。沢渡温泉は上信越高原国立公園の南麓に位置し、山間に広がる素朴な温泉で、部屋からは遠く遙かに榛名山を望むことができます。「一浴玉の肌」と言われ、美人の湯と讃えられているのだそうです。

王湯
王湯の正面には源氏の紋所「笹竜胆(ささりんどう)」が掲げられている

川原湯駅 駅舎
川原湯駅

1985年8月22日(木)晴れ

日本ロマンチック街道

朝はのんびりと宿を出発。日本ロマンチック街道を通り、詩人・若山牧水で知られる暮坂峠へ向かいます。この日本ロマンチック街道と呼ばれる街道は、長野県上田市より片品村を経由して、栃木県宇都宮市までを結ぶ全長350kmの街道。上信越高原国立公園と日光国立公園とを結ぶ横断道路でもあります。日本に於いて最もドイツに近い自然環境を持ち、ロマンあふれる街道であることから、ドイツのロマンティック街道にちなんでこのような名称になったのだそうです。

若山牧水の銅像と詩碑「枯野の旅 」 暮坂峠頂上
暮坂峠

湯の平温泉

暮坂峠から暫く進むと、「六合村」と書いて「くにむら」と読みますが、湯の平温泉があります。緑生い茂る山の一軒宿「松泉閣」で立ち寄り湯を楽しみます。入口から少し行くと下り階段が続き、その奥に進むと下を流れる白砂川と吊り橋が見えてきます。少し青みがかった緑色とでも言えばいいのでしょうか。とても神秘的な色合いの川です。露天風呂に浸かり森林浴を満喫、お湯良し、景色良し、満足の一時でした。

湯の平温泉 松泉閣 つり橋
白砂川とつり橋

湯の平温泉 松泉閣 湯の平温泉 松泉閣 下り階段のアプローチ 湯の平温泉 松泉閣 白砂川
上信越高原国立公園 吾妻八景白砂川渓谷畔

草津

嬬恋高原から草津温泉へ向かいます。草津温泉は日本を代表する名泉の一つで、観光スポットやハイキングコースが幾つかあり一年を通して楽しめる場所です。温泉街の中心には湯が滝のように湧き出る源泉「湯畑」があり、他の温泉地ではなかなか見る事の出来ない光景を眺めることができます。温泉街を散策しながら、湯畑に程近い「山びこ」で温泉饅頭を購入。その後、白根火山駐車場で休憩をとり、志賀草津高原ルートで渋温泉へと向かいます。

湯畑 湯畑
温泉街の中心にある源泉「湯畑」

白根火山駐車場からの眺め 志賀草津高原ルート
志賀草津高原ルート

白根火山ロープウェイ 群馬県の地図
雄大なパノラマを堪能しながらドライブが楽しめる

地獄谷と渋温泉

本日の宿泊地である渋温泉に到着。まずは地獄谷野猿公苑へ向かいます。非常に細く曲がりくねった山道(車のすれ違いはとても大変)を進むと駐車場があります。駐車場から10〜15分程歩くと、木や石の上などに猿の姿を見つける事が出来ます。途中にある温泉宿「後楽館」の脇を通り抜けると野猿公苑に到着。猿たちが谷間の温泉に入る事を覚え、特に温泉好きの猿は1時間も湯に浸かっているそうで、猿たちの専用風呂が作られています。歩道のすぐ脇に猿が座っているなど、とにかく大勢の猿たちを前に、面白いような怖いような、不思議な気持ちです。

猿たちの入浴を見た後は再び渋温泉に戻ります。程なく本日の宿「金喜」に到着。源泉の違いによって異なる効能をもつという外湯は、願いをかなえる九湯巡りとして親しまれています。早速、巡浴祈願手ぬぐいを購入し、一番湯から九番湯まで巡り、手ぬぐいに全てのスタンプを押すことができました。

ニホンザル ニホンザル 地獄谷 周辺見取図 ニホンザル ニホンザルの群れ
地獄谷野猿公苑

噴泉 噴泉
地獄谷温泉

厄除巡浴祈願手拭 巡浴祈願手拭
渋温泉御入湯記念

1985年8月23日(金)晴れ

志賀高原 横手山

朝早く温泉に浸かり、朝食後出発しました。志賀高原で一番高い横手山頂を目指す「横手山パノラマコース」は、スカイレーダー(動く歩道)とリフトとで登る遊覧登山コースです。山頂の展望からは視界360度の大パノラマが楽しめます。また山頂を起点にハイキングコースやトレッキングコースも楽しめます。

志賀高原 横手山頂
横手山頂からの大パノラマ

大きなアンテナ 上信越自然歩道 案内板 横手山頂 のぞき駐車場と横手山
横手山パノラマコース

鬼押出し園

上信越高原国立公園の真ん中を縦走する万座ハイウェー、浅間白根火山ルート(万座―郷路―三原―鬼押出し―峠の茶屋)で軽井沢へ向かいます。ゆるやかなカーブを描きながら、雄大な浅間山を眺め、大自然の中で快適なドライブを楽しむことができます。途中、鬼押し出し園を見学。不思議な岩が多く目につきますが、これは天明3年(1783年)の浅間山噴火によって流れた溶岩が固まったもので、奇形な岩場を作り出したのはまさに溶岩の芸術と言えましょう。続いて浅間牧場に立ち寄ります。絞りたての牛乳を頂いて満腹、満足でした。これより碓氷峠軽井沢ICから関越自動車道に入り帰路につきました。

鬼押し出し園
溶岩の芸術ですね

浅間山 浅間山
浅間山

フシグロセンノウの花
フシグロセンノウの花

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