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白馬連峰と里山の春

里山では雪解けと共に春の訪れを待ちわびた花が咲き出す。今回は落倉自然園と親海湿原・姫川源流自然探勝園での軽い散策、そして残雪の白馬連峰を眺めたいと白馬村を訪ねた。

2011年5月14日(土)晴れ時々曇り

落倉自然園

長野ICから約57km、白馬長野オリンピック道路から白馬村に入ると、前方には白馬連峰が広がる。最高の眺めである。駅前を通り岩岳スキー場方面、更に栂池高原駅へ向かう途中に、落倉自然園がある。小さな駐車場と案内板は気をつけていないと見落としてしまいそうだ。朝早い時間と言うこともあるが、人影もなく(あとから2人来ただけ)静かでひっそりとした所であった。

落倉自然園
落倉自然園の案内坂・入口
落倉自然園 ミズバショウ
ミズバショウは一週間程遅かったようだ
落倉自然園
湿原の奧に小さな神社があった

千国街道(塩の道)

落倉自然園を後にして走り出すと、視界に白馬連峰が飛び込んでくる。山の麓には桜が咲き田んぼには水が引かれ、待ちわびた春の景色、車を止めしばし眺めてしまう風景であった。

田園風景
白馬連峰と桜と田んぼ

青鬼集落

青鬼は姫川東側の標高約760m、山間にある茅葺き(現在は鉄板被覆)集落で、重要伝統的建造物群保存地区となっている。集落の小高い所に広がる水田は石垣による棚田を形成していて、この棚田は日本の棚田百選に認定されている。田んぼに水を入れ田植えまでの期間だけ観ることの出来る光景であった。

五竜岳と棚田
白馬桃源郷
青鬼集落 花桃 花桃
主屋が等高線に沿って棟を連ねているのが青鬼地区の特徴
シラネアオイの花
集落のそばで咲いていたシラネアオイ(白根葵)

大出公園

白馬連峰を背に茅葺き屋根と姫川に架かる大出吊橋は、白馬のお薦めスポットだ。残雪の北アルプスと木々の新緑が織りなす景色は、訪れる者の目を釘付けにするであろう。

大糸線
青鬼集落から大出公園へむかう途中の踏切から
雲が流れ刻々と景色が変わっていく
スケッチのスポットとしてお薦めだ

親海(およみ)湿原・姫川源流自然探勝園

国道148号線沿い、さのさかスキー場の近くにある。

親海湿原・姫川源流自然探勝園
駐車場から徒歩10分ぐらいの処にある案内

親海湿原は一周約20分程の遊歩道があり、ミツガシワの群落が見頃であった。

親海湿原 親海湿原 親海湿原
ミツガシワ(三槲)の群落の中を進む木道

親海湿原のまわりの散策道では、白馬に春を告げる代表的な花カタクリがちょうど見頃。陽が出て気温が高くなってきたので赤紫の花弁が開き始め何とも可愛らしい。またカタクリが白馬村の村花となっていることを知った。花を見つけながらの散策はなんとも心弾む一時。

カタクリの花 エンレイソウの花 スミレの花
杉の落ち葉の中で一際目を惹く花たち
キクザキイチゲの花 キクザキイチゲの花
可憐に咲くキクザキイチゲ(菊咲一華)

雪解けの水が伏流水となり地中から絶えることなくこんこんと湧き出す水、この湧き水を源とする姫川は小さな流れからやがて大きな流れとなり日本海へ注ぐ。姫川源流は日本名水百選に選ばれた湧き水である。

姫川源流 ミズバショウ ミズバショウ
水の流れに沿って並ぶミズバショウ、だいぶ成長している
姫川源流
木道を歩くと約20分で源流を周回できる
ネコノメソウ 姫川源流
新緑の青葉が奇麗だ
姫川源流 姫川源流 ニリンソウの花
源流のまわりにはオランダガラシが群生していた
田園風景
麓に広がる長閑な田園風景

食事と温泉

11月中旬から冬季休業であったが春の雪解けの頃、ゴールデンウィークからオープン!糸魚川方面に国道148号線、途中で県道114号線に入り小谷温泉の少し手前の山間の中にあるお気に入りのお蕎麦屋さん「そばや 螢」を早速訪ねた。

そばや 螢 そばや 螢 そばや 螢
筍の大きさにはビックリだが美味しさにもビックリ!

白馬駅に隣接する観光案内所によって、次回用に新しいパンフレットを貰ってきた。観光案内所の前には白馬八方温泉・白馬駅前の湯(足湯)があった。今回の立ち寄り湯は、露天風呂から白馬三山が眺められるというので「みみずくの湯」に行ってみたが…あいにくの空模様、雲がかかってしまった。温泉の後にもう一軒のお蕎麦屋さん「蕎麦酒房 膳」に寄った。

大糸線 白馬駅
白馬エリア観光の拠点
蕎麦酒房 膳 蕎麦酒房 膳
店内は築100年以上の古民家を再利用した「蕎麦酒房 膳」

上信越自動車道・横川SA

横川SAでは旧国鉄車輌をメモリアルコーナーに設置して信越本線横川駅を再現している。いつも親子連れや鉄道ファンなどで賑やかだが、連休明けとあって人もまばらであった。

信越本線横川駅 信越本線横川駅 信越本線横川駅
車内でおぎのやの「峠の釜めし」を食べたら電車の旅気分だ

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